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和漢のいろは Wakan no iroha

【東邦大学名誉教授 薬学博士 薬剤師】

小池一男先生の花通信【63】シロバナムシヨケギク

皆様こんにちは、小池です。ゲリラ豪雨が多い今日この頃ですがお元気でしょうか。花通信をお届けします。今日の花はシロバナムシヨケギクです。

◆シロバナムシヨケギクと蚊取り線香

関東も梅雨入り間近のようです。蚊取り線香の原料、シロバナムシヨケギク(白花虫除菊、キク科)は、一般にはジョチュウギク(除虫菊)と呼ばれています。店頭で昔ながらのクルクル巻いた蚊取り線香をみると、なんとなく幼いころを思い出します。

◆シロバナムシヨケギクの成分

ジョチュウギクの全草、特に頭花、黄色い部分に殺虫成分のピレトリンを含むため、その粉末が昔の蚊取り線香などに利用されてきました。ピレトリンは、昆虫などの神経に作用して全身麻痺や運動不能を引き起こす殺虫成分です。人をはじめ動物には比較的毒性が低く、それと容易に分解して毒性が失われます。店頭で見かけたクルクル蚊取り線香には、合成ピレトリンのグループのピレスロイドが使われているなぁ~と思うのは、職業病ゆえですね。はやく治るとよいのですが。

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