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和漢のいろは Wakan no iroha

【東邦大学名誉教授 薬学博士 薬剤師】

小池一男先生の花通信【22】カラスウリ

こんにちは。小池です。不定期で花通信をお届けしています。
酷暑が続きますね。熱中症に気をつけてください。今日ご紹介するのはカラスウリです。

◆真夏の夜のカラスウリ

さて、真夏の夜に咲く花、カラスウリ。(烏瓜、Trichosanthes cucumeroides、ウリ科)はとても神秘的でレースのような糸が放射状に伸びて開花します。こんな美しいのに、翌朝には萎れてしまう一日花です。

◆見るのが大変な花

雌雄異株で、写真は雄花です。実は街のちょっとした空き地など、意外にどこにでも見かけるカラスウリ。ですが、花を見るにはちょっと忍耐が必要です。まず蚊さんに献血をする気持ちをもつこと。そして懐中電灯を忘れないように。夜道には気をつけてくださいね。

◆カラスウリ豆知識

ここでちょっと勉強、属名のTrichosanthes(トリコサンセス)は、ギリシャ語の「thrix(毛)+ anthos(花)」が語源、花冠の先が細裂して糸になることから。種小名のcucumeroidesはキュウリ属に似たという意味です。

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