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和漢のいろは Wakan no iroha

【東邦大学名誉教授 薬学博士 薬剤師】

小池一男先生の花通信【26】ヨモギ

こんにちは。小池です。不定期で花通信をお届けしています。今日の花はキク科のヨモギ(艾、蓬、Artemisia princeps)、というか蕾です。花は短褐色なので、これからですが、蕾の方が綺麗なので。

◆ヨモギは薬用では主役

一般のひとにとって、ヨモギは雑草扱い、でも薬剤師と鍼灸師にとっては国宝級の薬用植物です。さて、草餅、おいしいですよね。草餅の草は生薬学教室の学生さんなら知らないひとはいないと思います。そう、ヨモギの若葉を春先に摘んだものを餅草として使います。

◆ヨモギの葉の効能

日本薬局方では、葉と枝先を「ガイヨウ(艾葉)」として収載され、漢方では温裏、止血、止痛の効能があり、食欲不振や冷えによる腹痛、出血、流産の予防などに用いられます。処方では婦人疾患によく使われる芎帰膠艾湯がありますね。

◆女性に優しいヨモギ

学名のAtremisiaはギリシャ神話の女神のArtemis(アルテミス)にちなんでつけられたました。お灸につかうもぐさ(艾)はヨモギの綿毛が材料です。とくにヨモギは女性に優しいようですが、ヨモギ入りのケーキってあるのかな。あればおすすめです。

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