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和漢のいろは Wakan no iroha

【東邦大学名誉教授 薬学博士 薬剤師】

小池一男先生の花通信【15】クチナシ

こんにちは。小池です。不定期で花通信をお届けしています。今日はクチナシです。

遠くから良い香りがするなぁ〜。クチナシ(梔子、Gardenia jasminoides、アカネ科)です。クチナシの実は成熟しても口が開かないことから「口無し」の名になったといわれています。

◆学名の由来

学名のjasminoidesは、ジャスミンのような、を意味しています。Gardeniaはガーデンから庭を連想しますが、実は医師で博物学者のGardenさんに由来します。クチナシには八重咲きもありますが、一重に比べて遅咲きです。実がなるのは一重咲きだけです。
八重咲き

◆クチナシの用途

晩秋から初冬になるとクチナシの実が色づき、乾燥したものが着物の染色、栗きんとんなどの食品の着色に使われます。生薬としては、サンシシ(山梔子)といって身体の異常な熱を冷ます作用があります。かつて通勤路に梔子という居酒屋さんがありました。今思うと写真を撮っておけばよかったと思います。
正岡子規「薄月夜 花くちなしの 匂いけり」。

※「薄月夜」
雲がぼんやりと月にかかって、月明かりがうっすら差す夜。
弱い月明かりの夜。

クチナシの実

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