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和漢のいろは Wakan no iroha

【東邦大学名誉教授 薬学博士 薬剤師】

小池一男先生の花通信【62】クロタネソウ

皆様こんにちは、小池です。雨降りでちょっとムシムシしますね。花通信をお届けします。今日の花はクロタネソウです。

◆クロタネソウとは

最近、道端のコンクリートの隙間で元気に育っている奇妙な花を見かけたことはありませんか。いわゆる雑草?ではないなと思ったことでしょう。クロタネソウ(Nigella damascena、キンポウゲ科)です。属名のニゲラとも呼ばれ、今では園芸植物からどうも帰化植物となっているようです。ドライフラワーにすると綺麗だそうです。

◆クロタネソウの種の言い伝え

大学2年生のときに使った薬用植物の教科書を開いてみると、クロタネソウにアンダーラインが引いてありました。勉強したんですね。このような記載「中部ヨーロッパに産し、本邦にも園芸花卉として栽培する一年草、ヨーロッパでは種子を採乳、利尿の民間薬とする。芳香のあるアルカロイドdamasceineを含有し、香料とする」とありました。教科書は捨てないでとっておきましょう。ちょっと古くさい文体ですね。花卉(かき)とは、鑑賞用になるような美しい花をつける植物の総称です。クロタネソウの種を刻んで枕に詰めると良い夢を見るそうです。

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