小池先生　花通信【52】ハナモモ

【東邦大学名誉教授　薬学博士　薬剤師】

小池一男先生の花通信【52】ハナモモ

皆様こんにちは、小池です。百花繚乱の春を迎えましたね。福島県に三春という町があります。有名な三春滝桜、日本三大桜の一つです。1000年以上の桜で、天然記念物にも指定されています。一度でいいから見てみたいと思います。さて、花通信をお届けします。今日の花はハナモモです。

ところで三春（みはる）は、春になると､梅･桃･桜の３つの花が一度に咲くので､この名前が付いたという説があります。自宅の近くにも、み春野団地があり、桜並木が綺麗です。さて、ハナモモ（花桃、 Prunus persica、バラ科）の桃色の綺麗な花が咲いていました。

ハナモモは写真を撮るのが難しい花の一つです。花を観賞するために改良されたモモです。果実用のモモと区別するためです。でも、学名はどちらも同じです。ところで三春の桜、桃、梅の花弁の違いが分かりますか。

いずれも花弁（花びらは5枚）。桜は花弁の先端が割れています。桃はとがっており、梅は全体が丸い花弁をしています。お花見のときにでも観察してみてください。

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