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和漢のいろは Wakan no iroha

【東邦大学名誉教授 薬学博士 薬剤師】

小池一男先生の花通信【32】カイトウメン

こんにちは。小池です。不定期で花通信をお届けしています。今日の花は東京都薬用植物園に咲いていました。カイトウメン(海島綿、Gossypium barbadense、アオイ科)をご紹介します。

◆カイトウメンの毛

ワタの写真をご覧ください。ワタの繊維は、形態学的には種皮細胞の一部が伸長・発達したものです。簡単にいうと種子の表面に生えた長い「毛」です。カイトウメンの「毛」がワタ属の種類の中でも一番長く、かつ細く、丈夫で風合いのよい綿製品が得られます。この点から、海島綿(シーアイランドコットン)が高級な綿素材として知られています。

◆カイトウメンの栽培

どうしてワタが薬用植物園で植栽されているのか。思い起こせば医療用のガーゼ、脱脂綿等が平成17年まで日本薬局方に収載されていました。そのような理由から薬学部の薬用植物園では、今でもワタが植栽されています。個人的には昨日、医療用のガーゼのお世話になりました。なんとなく綿の肌触りは優しくて、温かいような感じがします。

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