和漢のいろは Wakan no iroha
【東邦大学名誉教授 薬学博士 薬剤師】
小池一男先生の花通信【25】ヌスビトハギ
こんにちは。小池です。不定期で花通信をお届けしています。今日ご紹介するのはヌスビトハギです。
◆盗人?ヌスビトハギ
今日の花はマメ科のヌスビトハギ(盗人萩)です。昨日、佐倉病院の帰りに遠回りして農道を歩いてみました。名前は引用ですが、〔秋に実がなるが、その形が”盗人の忍び足の足跡”に似ており、花が萩に似ているところから「盗人萩」の名になった〕そうです。時代劇の世界ですね。ちなみに、花言葉は「略奪愛」だそうです。名前通り。
◆ヌスビトハギ、くっつく
節果の表面に密生したカギ状の毛がびっしりはえています。その毛が衣服の繊維にからまり、マジックテープのようにしっかりとくっつきます。気が付かないうちに家に入られてしまうかも。物騒な名前がついたのも道理ですね。
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