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和漢のいろは Wakan no iroha

消化促進に「サンザシと陳皮(ちんぴ)のブレンドティー」

こんにちは、漢方&薬膳アドバイザーの杏仁美友です。突然ですが、みなさんは「メイソンジャー」というのをご存知でしょうか?ゴレンジャーなどの戦隊ものや(古すぎる?)、炊飯ジャーの仲間ではありません。メイソンジャーとは、保存用のガラス瓶のことで、その容器のなかに飲み物やサラダ、デザートをいれて使います。アメリカで大ブームを巻き起こし、日本でも雑貨店などでよく見かけます。

◆メイソンジャーでオシャレに演出

わたしも数年前に出した著書のなかで、「マイカイカとレモンのブレンドティー」をメイソンジャーにいれて撮影したのですが、いまや飲み物や食べ物にとどまらず、手紙や旅の思い出などを入れ、オシャレに飾って楽しむ用途も出てきているようです。

◆薬膳素材にも活用

そこで薬膳アドバイザーのわたしも数年前からメイソンジャーを薬膳素材入れにしています。ということで、今回はメイソンジャーにいれる自家製ドライフルーツと、それを用いたカンタン薬膳ブレンドティーをご紹介します!

◆おススメの素材

まずは、使用する薬膳素材についてです。ドライにし、メイソンジャーにいれて保管することが目的なので、初心者は水分が少ない果実を選ぶといいでしょう。もしくは薄くスライスしてから干すと、乾燥する時間も短くて済みます。リンゴ、ミカンの皮、ルビーサンザシ(小ぶりのサンザシ)などがおススメです。

◆素材の効能について

ちなみに、りんごは穏やかな平性で、消化機能を整え、肺をうるおし、痰を取る働きがあります。ミカンの皮(陳皮)は温性で、気のめぐりをよくし、膨満感や胸のつかえをとったり、消化不良に有効的です。サンザシは微温性で、消化機能を促進し、血行を良くします。脂肪を分解する酵素が含まれていて、コレステロールや血圧を下げる効果も期待できます。

今回はその中でも、ルビーサンザシと陳皮のレシピをご紹介します。

◆「ドライサンザシと陳皮」の作り方

●ルビーサンザシ、ミカンの皮など…適宜それぞれ洗い、ざるに広げ、天日で1~2週間ほど乾
燥させる。触ってパリパリ、カラカラになれば完成。
◆「サンザシと陳皮のブレンドティー」の材料
●ルビーサンザシ ●陳皮…ひとつまみ
●お湯…適量 ●氷砂糖…ひとつまみ(なくても可)
◆「サンザシと陳皮のブレンドティー」の作り方
すべてを器に入れ、2~3分蒸らす。

◆ポイント

★つぎ足して数回飲むことができる。

そうそう、メイソンジャーもオシャレで機能的ですが、今回使用した器も実はとっても便利なんですよ。この器は「蓋碗(がいわん)」といい、中国茶を楽しむときに使う茶杯として利用されていましたが、今回のように中身を見て楽しんだり、蓋をずらして口にすれば、具材が口に当たらず何度も飲めるのです。見た目も優雅ですし、リラックスしたいときにもピッタリです。


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