和漢のいろは Wakan no iroha
【東邦大学名誉教授 薬学博士 薬剤師】
小池一男先生の花通信【96】イヌガシ
皆様、こんにちは。小池です。風が強いですね。今日の花はイヌガシです。
◆イヌガシを発見
ひとつ原稿を仕上げたので、週末に筑波実験植物園にグレープフルーツの花の写真を撮りに出かける予定でした。ところが、今年は花が終わったようで、自身の計画性のなさに呆れております。さて、なかなか見る機会のない花、イヌガシ(犬樫、Neolistea aciculata、クスノキ科)です。
◆イヌガシ命名のわけ
カシ(樫)はブナ科で、材質は非常に堅く、粘りがあることから道具の柄などに最適であり、古くから用いられてきました。それに対して、材としての利用価値が低いという意味でイヌガシとされたようです。でも役に立たない植物はないと思います。イヌガシは雌雄異株です。写真は雌花で、赤の花が森林のなかでも目立ちます。
さて、高齢者は一人で山歩きをしないように、とテレビで話すのを見ました。自宅近くの里山でさえ、人通りがないので。迷惑をかけないよう気をつけたいと思います。なんてね。
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