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和漢のいろは Wakan no iroha

【東邦大学名誉教授 薬学博士 薬剤師】

小池一男先生の花通信【4】

こんにちは。小池です。不定期で花通信をお届けしています。

◆なぜ霜柱?


今日の花はシソ科のシモバシラ(霜柱)です。
別名をユキヨセソウ(雪寄草)。シモバシラの名前の由来は、とても奥深いです。誰でも花の姿が霜柱に見えることに由来していると思いがち、私もそう思っていました。

◆美しいシモバシラ

さすがに明治の植物学者は違います。薬草園の川上さんが撮影されたシモバシラの霜柱をご覧ください。これは枯れた茎の維管束の中の水が凍って茎の外へ伸び出したものです。これが霜柱にみえることに由来しています。納得ですね。何しろ維管束が破裂するので、写真のような美しい霜柱は一年に一度だけ、皆さんも今冬、初めての寒波で急激に冷え込んだ朝、薬草園へ足を運んでください。

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