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和漢のいろは Wakan no iroha

みなさんこんにちは!漢方&薬膳アドバイザーの杏仁美友です。
気温の上昇とともに、肌を露出する機会が増える今日この頃。こんな時期の悩みといえば、やはり「ダイット」ではないでしょうか。
実はわたしも学生時代、ダイエットをしたことがあります。夕食をサラダだけにしたり、一食抜いて早く寝たりした覚えがありますが、まだ薬膳に関心がなかった時期でもあり、「あと○キロ痩せたい」と体重のことばかり気にしていました。
みなさんの中にも、体重を減らすことを重視する人もいるかと思いますが、薬膳のベースである中医学では、それぞれが持つ「ひずみ」を直していくことで、痩せやすいカラダ作りになれるように改善していきます。
つまり、その人に合わせた体質別ダイエットです。体内に溜まっている余計なものがなにかを探るので体質改善にもなり、「トマトダイエット」のように、誰でも同じものを勧められるものでもありません。ということで 、今回は体質にあった食材をご紹介しましょう。
まずは「胃熱」タイプです。甘いものや脂っこいものが好きで、食欲旺盛、全体的に肉付きがいいのが特徴。昔からよくある一般的な肥満タイプでもあります。こういったタイプは過剰に生じた胃熱を鎮めることで食欲もおさまり、代謝機能も正常になります。
オススメの食材は、大根、冬瓜、小豆、緑豆、レタス、きゅうり、昆布、わかめ、緑茶、スイカなどです。なお、便秘を解消することも重要なので、ほうれん草やアロエなど通便作用のあるものも一緒に摂るようにしましょう。

薬膳素材

つぎは「脾虚で痰湿」タイプです。脾というのは脾臓だけでなく、消化吸収機能の総称のことで、食生活の不摂生などで消化吸収機能が衰え、代謝が悪くなるパターンを指します。このタイプは、日頃から疲れやすかったり、むくみやすかったり、皮膚に弾力がないのも特徴の一つです。
食材としては、脾の機能を高めるさつまいも、じゃがいも、大豆、ハト麦、ナツメ、にんじん、蓮の実などが代表的。このタイプは余計な水分をためやすいので、ハト麦、白菜、アサリ、トウモロコシのヒゲなど、利尿作用のあるものも上手に取り入れるとベターです。
3つめは、加齢や過剰な性生活などで、カラダを温める元である「腎陽」が不足し、余分な水分が体内に溜まる「腎陽虚」タイプ。水を飲んでも太るような、いわゆる水太りタイプです。
カラダを温める食材には、栗、クルミ、ニラ、ネギ、エビ、マグロ、羊肉、鶏肉、八角、シナモンなどがあげられます。利尿作用のある黒豆はカラダを冷やす作用がないので、腎陽虚タイプは特にチェックしておいてください。
このほかに、運動不足やストレスなどで脂肪の蓄積が気血の流れを悪くしているケースもあります。気のめぐりをよくするソバ、ラッキョウ、ピーマン、みかん、ミント、ジャスミンや、血行をよくするサンザシ、黒豆、ナス、菜の花、アジ、イワシなどもオススメですよ。

■今回のおすすめ漢方薬

胃熱タイプは「防風通聖散」、脾虚で痰湿タイプは「防己黄耆湯」、腎陽虚タイプは「五車腎気丸」、気滞血オタイプは「血府逐オ湯」が有名です。どれも市販薬になっていますが、購入する際は漢方に詳しいドクターや薬剤師さんなどにご相談ください。