和漢のいろは Wakan no iroha
【東邦大学名誉教授 薬学博士 薬剤師】
小池一男先生の花通信【97】ヘレボルス
皆様、こんにちは。小池です。今日は晴天で気持ちのよい日です。
◆ヘレボルス、実は毒が
自宅のヘレボルス(Helleborus、キンポウゲ科)が咲きはじめましたので、ご覧ください。ヘレボルスの仲間でクリスマスの頃に咲くヘレボルス・ニゲル(Helleborus niger)はクリスマスローズと呼ばれています。貴婦人とも呼ばれるヘレボルスは、うつむいて咲く姿に似合わず、有毒植物です。
◆その名の由来
諸説ありますが、学名のヘレボルス(Helleborus)はギリシャ語で傷つける(helein)、食べ物(borá)。過去には薬草として使われていた事、そしてこの植物に毒性がある事を記しているのでしょうか。心臓毒などの成分が草全体に含まれています。東北や北海道でも育てられ、耐寒性が非常に強い植物です。
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