和漢のいろは Wakan no iroha
小池一男先生花通信エピソード6
皆様、こんにちは。和漢SINCAスタッフです。
和漢のいろはでは、さまざまなコラムを掲載しています。
今回は、小池一男先生の「花通信」についてご紹介する6回目です。
小池一男先生の写真について
小池先生は、東邦大学の薬学部元教授で薬剤師でもあります。日頃から、生徒さんたちへ向けて薬草や野花の知識をわかりやすく伝えています。ご紹介している花の写真は、小池先生が自ら撮影されたものです。普段はあまり目に留まらない野花が、先生の写真で主役となっています。ユーモラスな内容もあり、スタッフも毎回楽しみにしています。一部、X(旧Twitter)でもご紹介しています。ツイートするたびに「いいね」してくださる方も多いです。
小池一男先生ある日の花通信
花通信は、和漢のいろはでご紹介しきれていないものも多くあります。先日届いたばかりの花通信をご紹介します。
ヘリオトロープ
近くのホームセンターの園芸コーナーをぶらぶらしていたら、ヘリオトロープを目にしました。ヘリオトロープ(Heliotropium arborescens、ムラサキ科)はハーブや香水の原料とされ、教科書的な表現としてヘリオトロープの香りはバニラに似た甘さと清々しさのある香りといわれています。香りを表現するのは難しいですね。写真は薬草園で撮ったものです。
小池一男先生の解説
ヘリオトロープの和名はキダチルリソウ(木立瑠璃草)とよばれています。属名Heliotropeは、ギリシア語のhelios(太陽)とtrope(向く)に由来しています。文献によると、太陽崇拝の対象であるヘリオスは、ギリシャ神話の太陽神で、太陽を意味しています。元素のヘリウム(He; helium)もヘリオスに由来します。太陽の光を研究していた研究者らが、太陽の上層中の気体を元素をヘリウムと名づけました。
さて、夏、太陽に向かうというと、なんてたってヒマワリ(向日葵、Helianthus annuus、キク科)でしょう。属名Helianthusはやはりギリシア語の「helios(太陽)+anthos(花)」が語源で、太陽の花の意味です。ヘリオトロープからちょっと横道にそれましたね。
51から60までの「花通信」掲載を動画にまとめました。
今後の花通信
花通信のお届けも70回を迎えました。小池先生の花への愛情があふれた写真。ふとしたひとときに、お花を見て癒されていただけたら嬉しいです。まだまだたくさんのお花がストックされています。これからも花通信をお楽しみに。
41から50までの「花通信」動画はこちら
31から40までの「花通信」動画はこちら
21から30までの「花通信」動画はこちら
11から20までの「花通信」動画はこちら
1から10までの「花通信」動画はこちら
※トビラの画像はコマユリ(高麗百合)
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