和漢のいろは Wakan no iroha
【東邦大学名誉教授 薬学博士 薬剤師】
小池一男先生の花通信【65】タイサンボク
皆様こんにちは、小池です。雨の朝ですね。花通信をお届けします。今日の花はタイサンボクです。
◆タイサンボクは大輪の花
キャンパスの理学部棟横にタイサンボク(泰山木、Magnolia grandiflora、モクレン科)が植栽されています。少なくとも40年以上を経た大木です。もともと北米が原産ですが、公園や街路樹で、見かけることも多いと思います。キャンパスで一番大きな花ですが、花が上向きに咲いて、樹高が高いため、見上げないと花に気がつかないかもしれませんね。とてもとても大輪で純白な花を咲かせますので、遠くからでもはっきりわかります。
◆タイサンボクの花
学名のMagnoliaはモクレン属で植物学者マグノールに由来、 grandifloraは大きな花という意味です。花には芳香があり、マグノリア香水の原料になるそうです。芳香は確かなのですが、マグノリア香水は文献から仕入れたにわか知識です。
◆タイサンボクで香水
ネットからの引用ですが、「タイサンボクの精油を使用したゲランのランスタン・ド・ゲラン。「ゲランの瞬間」(=恋に落ちる瞬間)をテーマに制作された香水で、調香にはタイサンボクの精油が使われました。弾けるようにフルーティーなトップから、少しずつマグノリアの花の香りがふわっと顔を出し、アイリス、ジャスミン、イランイランと絡み合って、うっとりするような幸福感を味あわせてくれます。とのこと。なんのことかわかりませんが、この香水が似合う人っているのでしょうか。
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