和漢のいろは Wakan no iroha
代表、ラジオ出演する【4】
代表、ラジオ出演する【4】
皆様、こんにちは。和漢SINCAスタッフです。
今日は6月に放送された北海道鹿美健代表、鄭によるFMラジオ番組出演について紹介する4回目です。北海道鹿美健株式会社は、エゾシカ由来の漢方素材を開発、製造しています。新ひだか町にあり、和漢シンカ研究所のグループ会社のひとつです。
生放送の中で、代表の経歴やこれまでの事業の経緯を紹介。その後、エゾシカ利活用について解説しています。
北海道でのラジオ出演
毎回、さまざまなゲストが招かれてトークをしている番組に、代表が出演しました。札幌にあるFM三角山放送局 ラジオ番組 俵屋年彦「フライデースピーカーズ TAWALAB」です。今回のテーマはエゾシカ利活用についてのトーク。3回目の続きです。
1回目はこちら。2回目こちら。
3回目はこちらから。
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捨てるのはもったいない
北海道のエゾシカ。肉は30%、内臓は35%、骨は15%、皮は10%、他は10%と、肉だけの20%台の利用率は、全体に換算して10%未満になります。農林水産省の発表では、約9%です。言い換えると、約90%は捨てています。本当に「もったいない」と思いませんか?しかも、経費の掛かる焼却は環境にも良くないのです。
エゾシカの肉・皮・角・骨などの活用
弊社では、廃棄部位を利活用する方針で、食肉については積極的にやっていません。皮は、鹿皮膠、骨は、鹿骨膠、角は鹿角膠と、それぞれの漢方素材を製造しています。これらは、「ロクキョウ」と総称しています。また、エゾシカの血液や脂肪(脂)、胎盤、尻尾などについても、製造方法や効能効果を研究しています。近いうちに利活用もできたらと期待しています。
エゾシカの有効活用が進まない理由
利活用の方法を知らないこと、駆除の延長線で処分することが優先されて、利活用の意識が薄いこと、漢方系製品の市場が形成できていないことが主な三つの理由だと思っています。なんといっても、エゾシカは北海道のかけがえのない、大変すばらしい資源であることが広く認識されていないことが大きいです。
エゾシカの価値を知ってほしい
例えば、各家庭からゴミがでます。価値がないからゴミになりますね。もし、平均で1頭のエゾシカは、40万円の価値があると分かったら、そんなに捨てますか?道内で年間約12万頭のエゾシカが駆除されています。これを活用できれば年間約500億円の経済効果が推定できます。中国では、鹿は産業になっているので、年間約6000億円の経済効果があります。日本、そして北海道では、鹿産業が形成できていないことは大変残念です。
国産漢方素材を製造することにした理由
まずは資源が利用されていないことを痛感しています。そして、エゾシカの国産漢方素材は、国民の健康や美容に寄与するし、わが国が直面している多くの問題、例えば少子高齢化、の解決につながると信じています。同時に、エゾシカを漢方の原料として利用できれば、北海道のエゾシカによる害獣問題の解決にもなるかと思いました。
道内の現実
2016年から2017年にかけて、道内の多くの解体施設を見学しました。一部のエゾシカ肉以外は、全く利活用されず産業廃棄物として処分されていたことに驚きました。中国では、鹿の各部位は大変貴重な生薬になっています。大変貴重なのに、害獣として捨てられていて、まさに、宝の持ち腐れです。だから、私がやるしかないと決心しました。
私と鹿の不思議な縁
ちなみに、私が勉強した学部では、薬用人参を主体とする植物から生薬にする専攻と、鹿を主体とする動物から生薬にする専攻があります。鹿の薬用価値、養殖から利活用する方法までについて専門的に勉強する専攻は、中国でも唯一です。日本にはないですが。これは、私と鹿の不思議な縁ですね。
アキョウを知ってほしい
ロバの皮からできたアキョウという生薬があります。かの楊貴妃も清王朝の西太后も飲んでいた記録がある究極の漢方素材です。2005年に和漢シンカ研究所を設立して、中国のアキョウを専門にした大手漢方薬会社と提携して、エゾシカの漢方素材を製造するまで、10年以上もアキョウのことに注力しました。国内では、アキョウの第一人者と自負しています。この経験はエゾシカからロクキョウを製造することに大変役立ちました。だから、エゾシカの漢方素材としての利活用は、私の使命だと感じています。
次回は、ロクキョウについてさらに詳しく解説しています。
(【5】に続く)
監修:Dr.Tei Ken
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