menu close

和漢のいろは Wakan no iroha

髪は皮フの仲間!?「全身の肌ケア」の方法とは

皆様、こんにちは。和漢SINCAスタッフです。
白髪や薄毛など、髪の毛のトラブルは病院の何科で受診すればよいのか知っていますか?正解は皮膚科です。さて今回は、内側からのお肌ケアでヘアケアとスキンケアを一石二鳥に行う方法について伝授します。

髪は皮フの仲間!?

髪は人の体の一部で皮フの仲間です。医学的には皮膚付属器官と呼ばれ、髪は皮膚の角質が分化して出来た角質性の付属物なのです。髪には本来、頭皮の保護や寒さから身を守るという役割があります。一般的には「皮膚は皮膚で、髪は髪」だと認識している人が多いと思います。しかし実際には、薄毛や抜け毛の治療をするには皮膚科で診てもらいます。「髪の治療を皮膚科で?」と不思議に思いますが、皮フの仲間と考えれば納得できますね。

内側からの肌ケアで一石二鳥

ここでいう“肌”は、頭皮や顔、背中や足などの全身のお肌を指します。クリームやパックなどの肌表面のお手入れはもちろん大切ですが、一部分しかお手入れができないという弱点があります。そこでおすすめなのが、体内側からのお肌ケア。食生活の改善や手軽なサプリを利用しながら体の内側から全身のお肌をケアするというもの。どうせするのなら、お金をかけずに全身をケアできる方法を選びたいですよね。

【外側からのケア】クリーム・顔パック → 部分的な肌ケア
【内側からのケア】食生活改善・サプリ → 頭皮、顔、足など全身の肌ケア

【肌知識】40代はターンオーバーに1.5倍の時間がかかる
まず、知っておきたいお肌の知識です。肌は皮フのターンオーバー(新陳代謝)によって、新しい皮フに入れ替わりますが、ターンオーバーが乱れると、古い皮膚がそのまま残ってしまい、しみやフケなどの原因になるわけです。一般的に20代は、約30日サイクルで、肌の表皮が古いものから、新しい皮膚に生まれ変わります。そして40代になると、そのサイクルが約45日かかると言われています。

効果的な肌ケア方法

肌の新陳代謝を正常に保つにはミネラルやビタミン、アミノ酸などの栄養が必要です。そしてこれらの栄養を体のすみずみに届けるには血行を良くすることが大切です。体内の栄養は全て血液によって各臓器に運ばれます。ですからこの運搬力(血行)を高めることで、ハリとキメのある健康なお肌をキープすることができるのです。血液には栄養を届ける働きの他に、老廃物や体のサビつきの原因になる“活性酸素”を運び出してくれる働きがあります。

血行改善におすすめの食材

ビタミンを摂るには野菜やフルーツ、ミネラルは魚介類や海藻類。アミノ酸は肉や魚のタンパク質を含む食材だと大体の見当はつきますね。さて血行を良くするにはどんな食材が良いのでしょうか。ここで薬膳の考えを活用してみましょう。食材にはそれぞれ性質や働きが存在すると考えます。「生姜は冷えに良い」とよく言いますが、このように体の不調に対応する食材を当てはめることで健康に役立てていきます。その考えの元、血行を良くする方法のひとつとして「体を温める食材」を摂ることがおすすめです。

例)黒米・納豆・かぼちゃ・生姜・ねぎ・にら・にんにく・さけ・あじ・いわし・さば

肌ケアに向くのは?

火鍋やマーボー豆腐など辛い料理を食べて体を温める方法もあります。でも、辛い物の食べ過ぎは体温を急激に高めるので、体に負担がかかります。胃腸が荒れたり、吹き出物の原因にもなるので、回数は少なめにしましょう。また、飲み物の場合は、紅茶やほうじ茶がおすすめです。緑茶は体を冷やす働きがあるので、美肌美人を目指すのなら、飲み過ぎには注意が必要です。

肌ケアに食生活は要

髪は皮膚の仲間だったとは、意外な発見になったのではないでしょうか。そしてお肌のケアは、部分的な外側からよりも、どうせするのなら頭皮から全身のお肌をケアできる“内側からのケア”がコスパ的にもお得になるとお分かりいただけたと思います。憧れのぷるぷる美肌を目指して、無理なく少しずつ食生活の改善をしていきましょう。
監修:Dr.Tei Ken


こちらもよく見られています

未病ケアを知っていますか 疲れをなんとかしたい アキョウが美容にいいって本当?