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和漢のいろは Wakan no iroha

身体の中と外の乾燥にアキョウ

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。「身体の外はともかく、中の乾燥?」と不思議に思った方もいるのではないでしょうか?漢方から見た乾燥の原因は大きく2つ。津液の生成不足、あるいは分布異常にあります。

津液とはなにか

あまりなじみがないかもしれませんね。津液とは、体内の水分のことです。細胞の中の水分、血液中の水分。そして胃液、涙、唾液、リンパ液など。どれも、体液にあたるものです。

津液の役割

津液の働きを解説します。まずはお肌や毛髪に潤いを与えます。それから涙や消化液、髄液などに変化してそれぞれに作用します。また、血管の中の水分として栄養を運ぶスムーズな流れを作ります。

津液がないとどうなる?

津液の分布は肺がコントロールしています。そのため、乾燥した空気が肺を傷つけてしまうと、肺が十分に機能しなくなります。その結果、津液が細胞に行き渡らずに乾燥しやすくなります。

津液をアキョウで補う

漢方書の『本草綱目』にこう書かれています。“阿膠は血と津液を補い、肺を清め、陰を益してもろもろの証を治す”。この記述のように、アキョウは津液を補うと共に、肺を強くします。そして津液の分布を正常にし、乾燥を和らげる名薬として知られています。

血とアキョウ

また、アキョウは血を補い、巡らせる力があります。そのため血と一緒に栄養分と酸素が身体の隅々まで運ばれます。そして細胞に行き渡り、新陳代謝を活発にします。これにより、細胞はみずみずしさと潤いを増し、乾燥予防・改善へと導きます。

潤いのために

細胞が潤うということは、皮膚はもちろん、肺や腸、目も潤うと考えられます。器官の乾燥が原因となるせき、便秘、ドライアイにも効果があります。万能な潤い素材のアキョウ。カラダの外側と内側も潤いをチャージして、乾燥に負けない冬を過ごしましょう。


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