和漢のいろは Wakan no iroha
和漢で見る睡眠トラブルvol.2
和漢で見る睡眠トラブルvol.2
皆様、こんにちは。和漢SINCAスタッフです。前回は和漢で見る睡眠トラブルの「寝つき」についてのお話でした。今回はその他の睡眠トラブルについて、深堀りいたします!
【たとえば、こんなお困りありませんか?】
★眠りが浅い、中途覚醒(何度も起きる)
★夢が多く、ぐっすり感がない
★早朝に起きてしまう
睡眠トラブル「熟睡できない」
ぐっすり眠れず夢を多く見てしまう、何度も目を覚ましてしまう。いくらしっかり睡眠時間を確保しても「熟睡」ができていなければ体の疲労も抜けづらいです。日中もなんだかぼんやり、だるいなぁと感じてしまいますよね。
睡眠トラブル「血との関係」
では、「眠りの深さ」や「熟睡度」について和漢ではどのように考えるのでしょうか?『気 血 津液』の体を構成する3大要素のうち特に「血」は眠りの深さに関係します。そのため血の不足によって質の良い睡眠が得られないことがあります。
睡眠における血の役割
その理由は、五臓の「眠り」関わる器官が血の不足によってバランスを崩し働きが乱れやすくなるから。
・神志(意識や理性)を司る「心」の臓
・情志(感情や本能)を司る「肝」の臓
心と肝はそれぞれ精神面や情動面をコントロールする器官です。その働きは血によって補われてスムーズに機能することができます。
精神面への影響
逆に、『血』が肝や心に不足していると精神面や情緒面が安定しづらくなり、睡眠にも影響を及ぼします。
そのため・・・
★眠りが浅い、中途覚醒
★夢が多く、ぐっすり感がない
などの、睡眠トラブルにつながってしまいます。
血の不足による睡眠トラブル
その他にも血の不足があると
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◎爪がうすく割れやすい
◎髪が抜けやすい、ぱさぱさしている
◎立ちくらみがおきやすい
◎顔の血色が悪い
◎生理が遅れがち
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など様々な反応が出やすくなります。
睡眠トラブルと生理
特に女性は、月経で血を消耗しやすいです。20代~40代の女性の約65%が「貧血(鉄欠乏性)」もしくは「かくれ貧血」とも言われています。病院で貧血の診断を受けていなくても、症状に当てはまるところが多い方。血不足対策を行うことで睡眠の質改善や体の不調も楽になる可能性があります。
血の不足を補う食材
血の不足には鶏、牛、豚、羊のお肉、卵、レバー類などのタンパク質をしっかり摂っていただくことが大切。あとはクコの実、なつめ、人参、などの赤い食材黒ゴマ、黒豆、プルーンなどの黒い食材もおススメです。魚介では、鮭、ブリ、カツオ、マグロ、牡蛎などがおススメです。少しずつ普段のお食事に取り入れて見てください。
睡眠トラブルと食習慣
意外と注意が必要なのが夜間の食習慣。お仕事や家事で夜の食事が遅くなりやすい方が多いですよね……。就寝時間までが4時間を切っている時。脂っこく消化に時間のかかるものを食べると、睡眠時間と消化吸収の時間が被り、睡眠の質が格段に落ちます。夜はなるべくあっさり、さっぱり味で。ゆでる、煮る、蒸すなどの調理法をつかった消化に負担のかからないものを食べるようにするのも、睡眠の質を守る大事なポイントです。
睡眠トラブルとスマホ
最後に・・
★眠りの質を下げる習慣にはこんなことも。寝る直前までスマホなどで目を使いブルーライトの刺激を受けていると、交感神経が優位になり眠りづらくなります。目への負担も大きく「肝」の血を消耗しやすいので、せめて寝る1時間前くらいは機器を消して穏やかな光の中ですごすよう心がけましょう。
監修:Dr.Tei Ken
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