和漢のいろは Wakan no iroha
夏は心筋梗塞にご用心
夏は心筋梗塞にご用心
皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。酷暑が続いています。今日は心筋梗塞に関するお話です。
心筋梗塞という病気
突然、胸が焼けるように苦しく締め付けられるような激痛が走る心筋梗塞。冠動脈がふさがり、心筋に血液が流れなくなり、心筋が壊死してしまう病気です。治療法は進歩していますが、一旦発症すると40%が死に至ると言われています。
心筋梗塞が起きやすい時間と季節
心筋梗塞は喫煙や、塩分・糖分・脂肪分の摂り過ぎ等の生活習慣が要因となります。また、遺伝的要因の他、気候や環境の変化でも起きるとされます。1日の中では朝8時~12時と夜20時~24時のピークがあります。朝は女性と65歳以上が発症しやすく、夜は男性と65歳未満、飲酒者、喫煙者、就業者が発症しやすい傾向とされています。
夏の夜は注意
京都府立医科大学をはじめとする国際共同研究グループの研究によると、心筋梗塞の発症は、日本のような四季のある国では夏の夜間に発症しやすい傾向があります。
夏の動悸息切れについて
東洋医学において、夏季の養生ポイントは「心を養う」ことです。東洋医 学の考えでは「心」は五行の「火」に属し、季節的には「夏」に対応しています。夏の炎天下の太陽が「火」を出しているとイメージすれば分かりや すいでしょうか。夏は暑さによって心臓を司る心に火がつき、ダメージを受けやすくなります。そして動悸や息切れの引き金となるのです。
心筋梗塞のメカニズム
また「心」は「火」に属するので、陰陽で言えば「陽」に分類されます。「陽」は外・泄の特徴があり、夏の汗と同時に「陽」も失われます。このため東洋医学では、心筋梗塞は心火旺盛、心陽外泄による病気だと考えます。
心筋梗塞予防は?
胸・心臓の不調に最適な処方が「炙甘草湯」です。炙甘草湯には、炙甘草、麦門冬、地黄、桂枝、大棗。人参(党参)、麻子仁、生姜、アキョウが配合されています。アキョウは滋陰・血を補うことによって「火」を鎮めます。そして炎天下による心臓へのダメージを避け、心筋梗塞発症のリスクを低減する役割を果たせます。
心筋梗塞のリスクを下げる
生活習慣に気を付けつつ、運動などで過度の汗をかかないように。しっかり水分補給をしたり、心を養う苦味のものを摂ったりして夏を過ごしましょう。
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