和漢のいろは Wakan no iroha
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サツマイモの薬効
サツマイモの薬効
皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。急に寒さが戻りましたね。そんな時は甘いもので元気をつけましょう。今日はサツマイモの薬効についての話です。
甘みと造血の関係
甘いものを食べると「脾」の機能を強め、春先の不調を予防できます。甘いものの中でも、麦芽糖(マルトース)が含まれるものがおすすめです。生薬の膠飴は、麦芽糖が主成分。体力、気力を補い回復させ、痰、咳嗽を止めます。また、新陳代謝を盛んにし五臓支配下の全身に潤いをつける効能があり、小建中湯、大建中湯、黄耆建中湯に配合されています。また、生薬には五味の分類があります。補血効果の高いアキョウ、鹿膠は、「甘」の類別に属しています。甘味は造血に良いと証明できますね。
飲んだらサツマイモ!?
乾燥や冷え以外に、春先の不調で良く知られるのは「春眠暁を覚えず」です。中国では、春困秋乏(春は眠くて秋は疲れやすい)ということわざもあります。春の眠さは、睡眠不足の生活習慣以外、体内乾燥による肝気の過度活発、それに起因した脾陽気の抑制が主な原因。五行論の専門用語では「肝木克脾土」といいます。つまり肝気が失調して亢進すると、肝と相克関係にある脾が障害されやすくなるのです。飲酒後に甘いものを食べたくなる現象も自然の摂理です。飲んだらサツマイモ!? ラーメンより健康にいいですね。
サツマイモで幸せに
加熱したサツマイモの甘味は麦芽糖が半分程度を占めます。甘味摂取にはおすすめです。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維はもちろん、ヤラピンやビタミンC。品種によっては抗酸化かつ目に良いアントシアニン。これは皮膚や粘膜を丈夫にします。視力の維持やがんの予防、免疫力の強化、アンチエイジングに効くβカロテンも含まれます。加えて「幸せホルモン」と呼ばれ、精神を安定させて脳を活発にするセロトニン。快楽や喜びをもたらし、やる気を高めてくれるドーパミン。このような脳内神経伝達物質が分泌されます。
備えあれば
消化器系や腎によく元気をつけるサツマイモ。安価で庶民のご長寿食材なのもうれしいですね。私もサツマイモを毎日食べて便秘しらず。例年、寒い北海道で洗顔後の乾燥やツッパリ感があり、今期は保湿化粧水を準備しましたが、使わずに済みました。災害や酷暑に頑丈な身体を作っておくのは備えの一つ。皆様もぜひ実践してみてくださいね。
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