和漢のいろは Wakan no iroha
北海道の薬用資源 山椒編〈1〉
北海道の薬用資源 山椒編〈1〉
皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。北海道医療大学の堀田清先生によると、北海道は薬草の宝庫とのこと。確かに山菜でもあるウドやタラの芽をはじめ、薬草の数が多く、しかも道民の生活と密着しています。以前、寒い冬の冷えには鹿膠(北海道産の動物系の生薬)の補血効果で備えをと紹介しました。今回は、鹿膠と相乗効果のある薬草をご紹介します。
北海道で薬草を求めて山に
昨年9月頃に近所のサラブレッド牧場の方から、山にはたくさんの山椒が自生していると聞きました。もしかしたら、弊社の山にも自生しているかもと期待しました。グループ会社の168優農は広い山を持っていますが、夏は葉が生い茂りヒグマを発見しづらいため山へ入れません。先日、猟銃所持許可が下りて山に入ってみたところ、無数の山椒の木が自生していました!
調味料だけではない山椒
山椒は、日本原産の落葉低木です。若葉を「木の芽(葉山椒)」。花を「花山椒」、青い実を「青山椒」。成熟した実を「実山椒」と呼びます。調味料や食品のみならず、古くから医薬品として漢方や西洋医学、民間薬などの分野でも用いられてきました。
山椒の効能
古事記に記載があります。平安時代から薬として用いられ、江戸中期に書かれた『和漢三才図絵』。ここには山椒について「その実は風邪を除き、身体を温め、歯や髪を丈夫にし、久しく服用すれば目を明るくし、顔色を良くする」とあります。山椒は現在も、健胃薬である苦味チンキや「大建中湯」「当帰湯」等の漢方薬の処方に用いられ、日本薬局方には生薬として収載されています。
北海道では自生のみ!
山椒は、和歌山県、高知県を中心に栽培されています。北海道では栽培されておらず、日高や胆振にしか自生していないようです。弊社の山に数千本もありそうな山椒が自生していて、まさに運命、天職、と感じた瞬間です。
新年に無病息災を
山椒は特徴的な香りが邪気を祓い、たわわにつく実が子孫繁栄に繋がると信じられます。吉祥の象徴であったようです。これは邪気を祓い、無病息災、健康長寿を願う「お屠蘇」という風習として現代にも受け継がれており、ここにも山椒が使われています。新年に無病息災を祈願して、いただいてみてはいかがでしょうか。
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