menu close

和漢のいろは Wakan no iroha

人の三宝とは?

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。都心では雪の予報が出ていますね。今日は三宝ついてのお話をします。

七福神って?

新しい年を迎えて1か月。ご利益があるようにと、七福神巡りに行かれた方もいらっしゃるのでは。実は、七福神の中には、中国やインドの神様や仏様も入っています。福禄(幸福)と長寿の神である福禄寿、無病息災と延命長寿の神である寿老人。おふたりは人々の健康と長寿を守ってくれる中国の道教の神様です。

七福神と八福神

漢方の本場中国では、七福神と似た八仙(八福神)があります。仙人の姿を描いた絵がおめでたいものとして信仰されています。八仙も道教で、有名な陰陽太極図は道教のシンボルマークです。道教は、不老不死の仙人になるのを最高の目標として修行します。

三宝は精・気・神

その修行で最も大切なのが「精・気・神」とされています。精神的な苦痛がいかに老化を早めるかは、心の動きが原因であると捉えます。「精・気・神を三宝として尊び」ます。そして「修行の上でも人間の存在そのものについても不可欠なもの」と位置づけています。道教と深くかかわる中国医学にとっても「精・気・神」は人の三宝と称されます。大切にすべきもので、これらを養うことが不老長寿の秘訣となります。

三宝とはなにか

三宝を簡単に説明します。「精」は基礎、「気」は動力です。「神」は人の精神状態や意識など、体の外側に現れる現象を指します。人体の精と気が旺盛であれば神が充実します。精と気が衰えると神のパワーも低下します。人の健康状態は「神」に現れます。そのため、漢方医は最初から「望診(神を診ること)」を行います。

三宝を養うアキョウ

アキョウは気を益して養い、精を増して腎を固める働きがあります。精と気が充実することにより、体の土台が安定します。神が充実し、気分も健やかになります。さらに「本草綱目※」には、アキョウは「神を育てる」と記述されています。「精・気・神」が整うことで心身共に健康になり、若々しく活動的に過ごせるようになります。七福神にあやかり、よい1年のスタートがきれますように。
※漢方医学書のバイブル


こちらもよく見られています

社員は何を飲んでいる?おすすめサプリ紹介 アキョウ、ロクキョウで紫外線対策 頭皮マッサージって白髪予防になる?意外と知らない予防法