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和漢のいろは Wakan no iroha

鹿角盤の活用事例

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。今回は、鹿角盤の活用事例や東洋医学に基づく解釈を紹介いたします。

急性乳腺炎の臨床事例

1993~1995年の間、黒龍江省の病院にて。早期急性乳腺炎患者32例の治療を行いました。鹿角盤粉末15gを水で1時間煎じ、2~3日連続して飲用。その後、全員治癒しました。特に、第2子の哺乳期に右乳房が腫れて痛くなった方の例。3日目に発熱・悪寒、無力感が生じ、急性乳腺炎と診断された28歳の女性についてです。翌日に腫れと痛みが減退し、3日後には治まりました。また、新疆の病院にて。乳腺炎初期27例、化膿性乳腺炎3例。鹿角盤粉末10gを紹興酒にて飲用してもらい、28例に有効と報告されました。

乳腺症の臨床事例

吉林省の大学付属病院にて。20~58歳の方の乳腺症120例(ガンと診断されていない、片胸のしこり54例、両胸のしこり66例)を扱いました。対象者に鹿角盤粉末300mg含有カプセルを1回5粒、1日3回、飲用。すると、最短10日間、最長2か月間で、治癒88例、有効25例、無効7例でした。治癒した症例は、3か月後の再診で完治を確認できました。

鹿角盤活用の歴史

東洋医学は、実践から得た知恵を活かした医学です。遅くとも紀元500年頃の医学書「補欠肘後方」。鹿角盤が急性乳腺炎や乳腺症に最適な旨が記されています。東洋医学では、急性乳腺炎、乳腺症は「肝郁胃熱(かんうついねつ)」による不調と診ます。「本草綱目(ほんぞうこうもく)」では、鹿角盤は「生で用いれば、熱を散らし血を通し」と書かれており、即ち「腫れを消し、邪を辟ける」という意です。

鹿角盤の研究

また、鹿角盤の急性乳腺炎や乳腺症に対する薬理作用の研究も多数行われました。動物実験でも効能の確認がされています。特に乳腺症の場合、単に女性ホルモンと関連しているのではないです。研究で多方面に作用があったと報告されています。ぜひ国内でも認知され、女性の健康に役立ててもらいたいものです。そうなれば害獣のエゾシカに対する見方も変わってくると思います。

女性を守ってくれる鹿角盤ですが、「陰虚陽亢(いんきょようこう)」「胃熱・歯痛」「瘡毒(そうどく)」(皮膚病の一種で、梅毒ではない)の方には使用できないのでご注意ください。


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