和漢のいろは Wakan no iroha
その食材って実は〇〇なんです!
こんにちは、漢方薬膳アドバイザーの杏仁美友です。
国際中医師※の勉強をしていた頃、生薬や食材の特性を覚えることが得意だったこともあり、
商品の表示ラベルを見るのが大好きなんです。
しかし、中には作用が強すぎたり、逆に効かなそうなものが入っていると感じるケースも少なくありません。
ということで、今回はいくつかのハーブを中医学的に読み解いてみることにします。
キャンドルブッシュ
熱帯アジアに自生するマメ科の植物。食物繊維、ビタミン、ミネラル、ポリフェノールなどが含まれ、「おなかがスッキリする」といわれている。
しかし和名をハネセンナといい、中薬名では「番瀉葉」というセンナの同属植物。
センナ同様に便通をよくする作用があるが、食材としては多量摂取すると下痢になりやすい。
サイリウム
オオバコの種子の皮を砕いたもの。食物繊維が豊富で、
保水力によって便のかさを増し、腸のぜんどう運動を促進し、
便秘に役立つとされる。オオバコの種子の生薬名は「車前子」で、
余分な水分を尿で排出したり、排尿痛に用いられる。
熱を冷まして目をスッキリさせる作用があるが、冷えがある人や妊婦には不向き。
ダンデライオン
タンポポのことで、葉の形が「ライオンの歯」に似ているのが名前の由来。
肝臓の機能を高め、体内の毒素を排出したり、利尿作用があって排尿痛によく、
消化器系の働きを高めるといわれている。生薬名は「蒲公英」で、似たような効果があるほか、乳腺炎にもよく用いられる。
リコリス
マメ科ウラルカンゾウの根や根茎。甘みが強いハーブで、砂糖の50倍もの甘みを持つとされ、
甘味料やお菓子、化粧品添加物などに使われる。抗炎症作用、粘膜保護作用、去痰作用、解毒作用などがある。
生薬名は「甘草」といい、漢方薬のおよそ7割に含有されているが、食材としては取りすぎると高血圧やむくみ、
カリウム喪失などの偽アルドステロン症を引き起こす。
これは一例ですが、特に気を付けたいのが「ダイエット」「便秘」関連。
漢方専門の方なら、素材の特性を熟知し、良い面を引き出します。
でも中には専門性が欠ける素人が作った商品もあります。
気を付けて用量を守り、自分のタイプに合ったものを選びましょう。
(信頼できる会社の本サイトだからこそ書ける記事!笑)
※中国政府の国家中医薬管理局が、中医学(中国の伝統医学)
の専門家を認定する資格
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