和漢のいろは Wakan no iroha
烏龍茶は何色?
烏龍茶は何色?
こんにちは、漢方薬膳アドバイザーの杏仁美友です。今日は烏龍茶についてお話します。
烏龍茶の魅力
皆さんが思い浮かべる「烏龍茶」の色は何色でしょうか。黒、茶色、それとも…? ペットボトルの烏龍茶に慣れている方は、きっと茶色っぽいイメージだと思います。中国や台湾で烏龍茶を飲んだことがある方は、バラエティー豊かな香りや色味の違いにびっくりするかもしれません。ということで、今回のテーマは「烏龍茶」。といっても1回ではその魅力を伝えきれないので、今回は代表的な烏龍茶を取り上げ、その特徴をご紹介しましょう。
烏龍茶は産地によって4つに分類
大きくは、中国大陸と台湾に分かれます。中国では福建省とお隣の広東省が主な烏龍茶の産地です。福建省などから移民した方が広めたのが台湾烏龍茶です。ざっくりいうと、中国系はしっかりと発酵させたり焙煎が強いものが多いのに対し、台湾系は軽い発酵で花のような香りのするものが多いのが特徴です。
閩北烏龍茶
福建省北部で生産。有名なのが武夷岩茶です。武夷山市で生産される茶葉のみが武夷岩茶と名乗ることができます。代表的な品種には肉桂、水仙、そして大紅袍があります。ミネラル豊富な土壌で作られることもあり、香も味わいも濃厚。焙煎が強く、水色も濃い目で、カラダを温める力も強いです。
閩南烏龍茶
福建省南部。代表的なのが鉄観音です。安渓で作られた安渓鉄観音、台湾で作られた木柵鉄観音などがあります。安渓はキンモクセイのような華やかな香りがして、木柵は伝統的な焙煎仕上げで
ずっしりとした味わい。発酵度により涼性(発酵が弱い)~温性(発酵が強い)まで幅広いです。
広東烏龍茶
広東省を代表する烏龍茶といえば鳳凰単叢です。マスカット、桃、キンモクセイの香りなど、品種によって香りが異なります。どれもフルーティーで芳醇な味と香りがします。製法も異なるので寒熱性もさまざま。
台湾烏龍茶
凍頂山で生産されるのが凍頂烏龍茶です。標高が高いところで採れる梨山烏龍茶、阿里山烏龍茶なども有名です。軽発酵で焙煎も軽めなものは水色も黄金色で、味もすっきりしています。発酵度が高い東方美人は水色も紅茶に近くなり、独特の甘みとコクがあります。
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