和漢のいろは Wakan no iroha
冬こそ“老い”対策
冬こそ“老い”対策
皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。今日はクリスマスですね。12月はイベント目白押しです。ところが、“女性の老いは冬にやってくる”と言われます。 それはなぜなのでしょうか。
老い対策は腎から
漢方医学において、冬は「腎」が弱りやすい季節です。腎は腎臓だけではなく、生殖器官、ホルモンの分泌、免疫系などが当てはまります。腎の働きは、体全体の健康に関わり、生命力を司っています。すなわち老化やアンチエイジングと深く関係しています。腎の弱点は寒さ。寒さにさらされると、腎の機能が低下して、体を温める働きが弱まります。そのため、体内の生命活動の低下、つまりは老化現象が進行します。また、寒さだけではなく夜更かしや不摂生なども、腎のエネルギーを消耗させるので、老化を加速させてしまいます。
老いの進行を遅らせるには
老化を食い止めるには、腎のケアが重要となってきます。腎のエネルギー源である「精」は、両親から受け継ぐ“先天の精”。そして飲食で補う“後天の精”の2種類があります。この2種類の量が多いほど、若々しくいられます。残念ながら、加齢とともに精は減っていきます。先天の精は生まれたときがピーク。新たに増やすことが出来ないため減る一方です。しかし、“後天の精”は飲食から体内に取り入れられます。なので養生次第でエイジングケアが可能になります。
老化へのアプローチ
腎を補うことができる食べ物は、黒ゴマや黒豆といった黒い食べ物。そしてクコの実やナツメ、冬虫夏草があります。アキョウも腎の経絡に入り、腎の気を固める(腎の機能を高める)作用があります。老化に関連した、更年期障害や生理不順。冷え、白髪、抜け毛、シミ、シワ、潤い不足などのトラブルに働きかけます。
いつまでも若々しく
漢方の国、中国ではアキョウを40年以上飲み続けている方がいます。90代でも艶やかな肌に黒々とした髪で、活動的な女性がいます。日々のケアで老化のスピードを遅くして、いつまでも若々しくいられるのも夢ではないのです。つい不摂生になりがちな年末年始。「ちょっと見ないうちに老けた」なんて言われないよう養生していきましょう。
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