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和漢のいろは Wakan no iroha

ココロの不調を五臓で読み解こう

こんにちは、漢方薬膳アドバイザーの杏仁美友です。
暑い夏がやってきました! 中医学では、自然の変化を肌で感じながら過ごすのがよいとされます。まずは旬の食材を摂取し、季節感をカラダで味わいましょう。

夏は心の機能低下に注意

通常なら夏に特化した養生法をご紹介するところ。でも、目下withコロナ時代。少し違う視点からお届けします。夏は五臓でも心の作用が弱くなります。血液を全身にめぐらす心臓のポンプの働きを高める。心が担っている大脳や小腸に熱がこもって不眠や高熱が出ないようにする。などという基本は変わりません。今回は五臓と性格の関係性を加味しながら、この夏を乗り切りましょう。

五臓の個性と起こりやすいトラブル

五臓によってそれぞれ特徴があります。注意すべきポイントを解説します。

肝に影響が出る人

肝が弱りやすい人は、几帳面で完璧主義者が多いです。なので、コロナ禍ではマスク着用を徹底するタイプ。常識的なので、ルールを守らない人に対し、攻撃的になる場合も。肝が弱ると、イライラして怒りっぽくなります。また、逆にやる気が出なくなることも。

心に影響が出る人

いつもはマイペース。ですが、通常と異なる事態の時に、妙に興奮したりはしゃぐ傾向があります。気持ちが高ぶって眠れなかったりする。血圧に異常が出たり、じっとしていられず落ち着かない。または泣きじゃくるなど、精神的な緊張感が強く出るのが特徴的です。

脾に影響が出る人

おおらかですが、くよくよと迷いが生じやすい性格です。包容力があるけれど、自分のキャパを超えてしまうとストレスから下痢になる。ほかにも口内炎や吹き出物ができやすくなります。また、食べたり飲んだりすることで発散しがちです。

肺に影響が出る人

気持ちがピュアな方が多いです。その分傷つきやすく、ちょっとしたことでもくよくよと悲観的になりがちです。免疫力や呼吸器系が弱いので、無駄な外出はしません。気持ちが塞いでしまうと、うつやノイローゼにならないようなケアが必要です。

腎に影響が出る人

世の中の流れを柔軟に捉え、辛抱ができるタイプが多いです。しかし内面は怖がりで不安感もあります。自宅にずっと引きこもりがちの人もいるでしょう。情緒不安定にならないよう、社会と関わりを持つこと。そして、適度にカラダを動かしましょう。水分補給もお忘れなく。


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