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和漢のいろは Wakan no iroha

更年期やうるおい不足に「クコジャム」

こんにちは、漢方薬膳アドバイザーの杏仁美友です。
以前出版した著書のテーマに「ゴジ」がありました。ゴジとはゴジベリーやウルフベリーという英名を持つナス科の果実。クコの実の別名です。海外のセレブが美容と健康のためにゴジを愛用。話題となり、この食材が注目されたわけです。

クコのアレンジ

当初、クコがそんなにアレンジの幅があるものか自分でも半信半疑でした。でも、試作するとこれがなんにでも合う。もちろん効能もバッチリ。調理法もいっぱい!ということで、今回のテーマはクコにすることにしました。

クコの特徴について

クコは「杏仁豆腐にのってる赤いヤツ」というイメージがあると思います。意外と味や効能はあまり知られていない気がします。1~1.5センチ程度の赤くコメのような細長い形をしている果実。ほんのり甘く、平性といって、温にも涼にも属さないおだやかな性質があります。

目にも肺にもアンチエイジングにもオススメ

目の働きをサポートし、眼精疲労やドライアイ、目のかすみによいので「食べる目薬」といわれます。成長・発育・老化にかかわる腎の機能を高めます。足腰のだるさやめまいや耳鳴りにもよいです。肺にも作用。慢性的な咳やのどの乾燥、手足のほてりなどにも用いられます。

クコは更年期にも

更年期の症状もさまざまです。なかでものぼせやのどの渇き、貧血によるめまいなどがある場合。クコはオススメです。最近ではスーパーの中華食材コーナーや、ナッツ系の棚にもあります。身近な生薬の代表選手ともいえますね。今回はクコを煮詰めてジャムにしました。ドライフルーツとしてそのまま食べてもいいです。ヨーグルトに混ぜたり、紅茶や緑茶に入れて飲んでもOKです。1日ひとつまみ~大さじ1くらいまでが目安です。ぜひ日々の健康維持にお役立てください。

◆「クコジャム」の材料

●クコの実…30g
●トマト…1個
●白ワイン…大さじ1
●砂糖…大さじ2

◆「クコジャム」の作り方

1.クコの実は大さじ3(分量外)の水につけて10分ほどおき、ふやかしておく。
2.トマトはざく切りにし、1(水もあわせて)といっしょにミキサーでかき混ぜる。
3.2を鍋に移し、白ワイン、砂糖を加え中火強で10分ほど煮詰める。半量程度になればできあがり。

ぜひお試しください。


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