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和漢のいろは Wakan no iroha

2024.10.17

秋口の風邪対策

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秋口の風邪対策

皆様、こんにちは。和漢SINCAスタッフです。最近は大人の方のマイコプラズマ肺炎も流行っているそうです。感染対策を強化していきたいですよね。今回は秋の風邪対策についてのお話です。

風邪対策について

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■6種類の外敵、六淫(ろくいん)とは?
■乾燥し冷え込むこの時期は「寒邪」「燥邪」対策を!
■秋特有の風邪の特徴を把握して感染対策をしよう!
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風邪のきっかけ

秋口にはちょっとした油断で風邪を引きやすくなってしまいます。少し前まで暑かったので、つい薄着ですごしてしまったり。空気も乾燥してくるので喉や鼻の粘膜が乾いてバリア機能も低下します。

風邪は六淫のひとつ

和漢での感染症は体に悪影響を及ぼす6つの外的要因、六淫(ろくいん)と呼び、分類します。
六淫(ろくいん)とは
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風邪(ふうじゃ)寒邪(かんじゃ)暑邪(しょじゃ)
湿邪(しつじゃ)燥邪(そうじゃ)火邪(かじゃ)
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季節によって六淫の強さは変化します。秋は、気温が下がり寒暖差で「寒邪」、空気の乾燥で「燥邪」の力が強くなります。皮膚や、毛穴、鼻、口などから体に侵入し、その特徴を持つ症状の発生につながります。

「寒邪」の症状

発熱をしていても寒気が強く体がこわばったり、頭痛や節々が傷むくしゃみ、下痢になる方もいます。気や血を滞らせる性質があるので、傷みや、筋肉の痙攣などの原因にも。

「燥邪」の症状

燥邪は秋の「主気」で、鼻や口から侵入して、体の潤いである「津液」を消耗させます。肺(耳鼻咽喉)は潤いが重要な器官です。この乾燥によって機能が落ちるので、この時期は特に注意が必要!乾燥によって感染症に罹りやすくなります。空咳を繰り返したり、乾いて出にくい痰でさらに咳こむなど苦しい症状が 出やすくなるのです。

乾燥は大敵

ウイルス飛沫は、湿度が高いと空気中で落下しやすくなります。一方で乾燥した環境では、空気中を漂う期間が長くなります。また鼻や喉の、ウィルスの入口は粘液と線毛の働きで外敵を排出します。乾燥した環境では、粘液が減って濃くなり線毛の動きも鈍くなります。侵入者の排出力が弱るため、和漢の考え同様に、乾燥が大敵だと考えます。

風邪の入り口ってどこか知っていますか?


答えは経絡の「風門」と「大椎」です。六陰のうちの「風邪」は風門から、「寒邪」は大椎から侵入すると言われています。どちらも首の付け根の背中側にある経絡でこの箇所を冷やさない&温めることが風邪の侵入を防ぐために重要です。首を出さない服装やスカーフだけでも対策となります。すでに寒気を感じている時は、ここにカイロやホットタオルをあてたりドライヤーで熱風をかけるのも効果的!(※どちらもやけどに注意して行ってください)

乾燥の原因

燥邪に拍車をかける体を乾燥させる習慣はたくさんあります。
・長風呂・サウナでの汗のかきすぎ
・辛いもの香辛料の摂りすぎ
・睡眠不足
・カフェインの摂りすぎ
お水を飲んで水分を摂取すると体が潤っているように感じるかもしれません。でも一度に吸収できる以上のお水の飲みすぎは、胃腸に負担をかけるだけでなく冷えの原因にもなってしまいます。

乾燥の原因

そこで潤いも維持しながら風邪対策をするのに重要なのが、腎・肺・脾の臓。腎は免疫力・回復力にも関わる器官で、肺はウイルスの入口、脾は「気」生み出す器官です。気の働きのひとつに「衛気」があります。「衛気」は体表にバリアを張り巡らせて外敵から守る働きなので、衛気の働きを維持するためにも「脾」の強化は重要なポイントです。

風邪対策によい食材


最後は風邪対策・免疫強化に最適な食材「山芋」についてご紹介します。山芋は山薬(さんやく)といって五臓の肺・腎・脾に働きかける生薬としても使われています。腎・肺を潤わせて、乾燥を癒し、脾の力を補って気の生成を助けます。秋の食材である山芋は、とろろやお好み焼き、卵焼きに入れても良し!感染症の時期の養生としてぜひスーパーで手に取って普段のお食事に取り入れてみてくださいね♪

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監修:Dr.Tei Ken


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