和漢のいろは Wakan no iroha
騙されないで!和漢サプリの正しい見分け方〈2〉
騙されないで!和漢サプリの正しい見分け方〈2〉
皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。「亀鹿」という伝統ある漢方製剤を例にして、和漢サプリの見分け方をお伝えするシリーズ2回目。インチキサプリに騙されない方法を伝授します。
和漢サプリの騙されない見分け方【その2】
前回は原材料の最初に注目、というお話でした。今回は、漢方素材が○○末か、○○エキス末かがポイントです。例えば、「亀鹿」製品には絶対配合しなければならないクコの実と高麗人参。漢方製剤は、「丸・散・膏(湯)・丹」(丸薬・粉薬・ペースト薬(煎じ薬)か貼り薬・道教の鉱物を用いた薬)といった形があります。
和漢サプリの素材
漢方素材をそのまま粉末にした場合は、クコの実末、高麗人参末になります。煎じてからまた粉末にした場合は、クコの実エキス末、高麗人参エキス末になります。中には熱を加えないまま使った方が良い漢方素材もあります。ですが基本的に煎じてエキス末にした方が、比較的多く摂取できます。加えて煎じることで 体感も高くなるので消費者にとっては良いです。
エキス末に必要な量
クコの実エキス末1kgを得るには、クコの実が3kg必要です。そして高麗人参エキス末1kgを得るには、高麗人参4kgが必要です。エキス末にするためには、素材代だけではなく、様々な費用が発生します。結果、エキス末は高額になります。600年前の「亀鹿二仙膏」は煎じ薬なので、クコの実も高麗人参も、エキス末を配合するのが正しいです。しかし、クコの実末、高麗人参末を配合している「亀鹿」製品は、安易にコストを下げたと考えられます。
鹿角膠と鹿角、似ているが大違い
また、「亀鹿」の主役は亀板膠と鹿角膠で、亀板と鹿角ではありません。エゾシカの角は、1kgで1000円が相場です。一方、鹿角膠は、インターネット上の価格では1kgで約13万円です。弊社の「亀鹿二仙湯」の1日分には、鹿角膠440mgを配合しています。1個の商品(30日分)に鹿角膠だけで1716円のコストがかかります。もし鹿角を使うなら、1個分で鹿角のコストは13.2円です。商品価格が高いのに鹿角膠ではなく鹿角が配合されている場合や、亀鹿商品なのに安価すぎる場合は要注意です。さらに次号に続きます。
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