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和漢のいろは Wakan no iroha

花粉症の症状にオススメの漢方薬

こんにちは、漢方薬膳アドバイザーの杏仁美友です。花粉症のシーズン真っただ中ですね。これまで花粉症ではなかった方。急に発症する人も多いといわれているので、「私はまだ大丈夫♪」というアナタも他人事ではありません。すでに症状が出ていたり、体調を崩している方。中医学的対処法を参考にしてくださいね。

花粉症になりやすい人

おもな発症原因はスギなどの花粉によるものです。でも、中医学では花粉やウイルスなどの邪気に、免疫力や防御機能の低下があると起こりやすいとされます。つまり、花粉などの外からの影響だけでなく、カラダの内側の問題であること。睡眠不足やストレス。または冷えによって、免疫力や邪気を体内に入れないようする防御機能が弱まる時。誰でも起こりえる、というわけなんです。症状別にご紹介しましょう。

●くしゃみや鼻水がひどい

朝からくしゃみが連発。透明な鼻水が出る。冷たい風に当たると症状が悪化する。これはもともと冷え性の場合が多い。カラダを温める温熱性のものを食べて寒さの邪気を発散させるとよい。漢方薬は小青龍湯や麻黄附子細辛湯など。

●ストレスや冷えで悪化する

日頃からストレスがたまりやすい。春になると鼻づまりやくしゃみが出て、精神不安になりやすい。胃腸が弱いタイプも多いです。胃腸の働きを良くし、シソや三つ葉など香りのよいものを摂ると◎。漢方薬は香蘇散や加味逍遙散など。

●鼻づまりや目のかゆみがひどい

黄色く濃い鼻水などおもに鼻の症状がある。のどの痛み、目のかゆみや充血などがある。この場合、熱や炎症を冷まし、解毒するとよい。ミント、セロリ、桑の葉、茶葉などがオススメ。漢方薬は鼻づまりには辛夷清肺湯を。目のかゆみには清上防風湯など。

●倦怠感がひどく、食欲がない

鼻水や鼻づまり、くしゃみ。そのほか、だるさや食後の眠気、食欲不振なども起こりやすい。胃腸虚弱だったり、疲れやすいタイプに多い。スタミナをつけたり、消化の良いものがベスト。漢方薬は補中益気湯や六君子湯など。
このように、花粉症といっても症状によって対処法が異なります。漢方薬を試したい場合は、ドクターや漢方に詳しい専門家に相談してくださいね。


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