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和漢のいろは Wakan no iroha

自律神経を整えるツボのお話

こんにちは、漢方薬膳アドバイザーの杏仁美友です。本日は立冬です。11月だというのに、季節外れの暖かさが続いていますね。さて今日はツボのお話です。

ツボは神経の集まる交差点

実は中医学の理論は食養生(つまり薬膳)だけではありません。気功や鍼灸などにも応用されていて、ツボ押しもその流れをくんでいるもの。経絡※という気血の通り道のポイントポイントにあるのがツボになります。足つぼマッサージなどで要所を押されて「わ、痛い!」と感じることがありませんか?ビリっと一瞬で全身に伝わる刺激。なぜならツボは神経にふれ、集中するところだからです。そしてツボは神経の流れが詰まりやすい交差点ともいえます。

自律神経とツボの関係

ツボは、カラダとココロのさまざまなトラブルに作用します。今回は「自律神経の乱れ」に着目してみましょう。自律神経は内臓や血管などカラダの隅々に張りめぐらされます。日中や活動時に優勢になる交感神経と、夜や休息時に優勢になる副交感神経。このふたつがバランスをとりながら、一日中活動しています。

自律神経と気の流れ

しかしストレスや過労など、なんらかの影響で自律神経の働きが悪くなると、心身に不調が出てきます。自律神経は気の流れと深く関わりがあります。とくに鍼灸やツボ押しは、気のめぐりをよくし血流改善にもつながる手法。自律神経の乱れに有効な手段のひとつなのです。

気の流れをつかさどる百会

ここで自律神経を調節する代表的なツボをひとつ紹介しましょう。左右の耳の先を結んだ線上で、頭のてっぺんにある百会です。全身の気の流れをつかさどり、名前の通りさまざまな経絡が集まる重要なツボです。生理前のイライラや落ち込みなどのPMS(月経前症候群)。精神不安やそれによる不眠、冷えのぼせなどにもよく、鍼治療でもよく用いられます。一度に強く押し過ぎず、適度な指圧で毎日続けることがポイントですよ。

※ツボの中には経絡上にないものもあります。


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