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和漢のいろは Wakan no iroha

骨粗しょう症に「スペアリブと栗の黒酢煮込み」

こんにちは、漢方薬膳アドバイザーの杏仁美友です。閉経後の女性のお悩み、骨粗しょう症。日々の薬膳で対策したいですね。今回は、以蔵補臓についてご紹介します。

以蔵補臓という方法

突然ですが、薬膳の世界では「以蔵補臓」という方法があります。弱った部位を他の動物と同じ部位を食して治す、ということです。例えば、血が不足していたら、レバーを食べるとか。そもそもなぜそんな話をするのか。薬膳や中華料理では、よく骨付き肉を煮物やスープに使用します。これって和食にあまりないのでは?と思ったのが発端でした。

以蔵補臓の原理

骨付き肉は骨の周りの筋や筋肉、骨の強化にもつながります。ということで、骨粗しょう症によい食材やレシピをご紹介します。

閉経前後は「腎」を強化し、気血の流れを良くしよう

閉経すると骨粗しょう症になりやすい、と聞いたことがあるかもしれません。女性ホルモンのエストロゲンには、骨からカルシウムが溶け出すのを抑える働きがあります。でも閉経すると女性ホルモンの分泌も減るので、急に骨密度が減少しやすくなります。

生殖を司る臓器は腎

中医学では、女性ホルモンなどの生殖を司り、骨と関連の深い臓器は腎です。この腎の機能を強化することが、骨粗しょう症対策にはかかせません。なお、身体が冷えると気血の流れが悪くなります。そして腸へのカルシウム吸収も悪くなるのです。まずは身体を温めることを心がけましょう。

◆「栗とスペアリブの黒酢煮込み」の材料(2~3人分)

●甘栗…4個 ●豚のスペアリブ…500g
●乾燥黒木耳…10g ●塩コショウ…適宜
A ●黒酢…50cc ●醤油…大さじ2 ●砂糖…大さじ2
●酒…大さじ1 ●水…1カップ

◆「栗とスペアリブの黒酢煮込み」の作り方

1.フライパンに油を引かず加熱し、スペアリブを入れて並べ、塩コショウをして両面を焼く。黒木耳はたっぷりの水で戻し、洗って汚れを落とす。
2.1のスペアリブを湯通し、圧力鍋にスペアリブとAをいれ、圧力がかかったら10分加圧する。自然に圧力が下るまで放置する。
3.ふたを開け、甘栗と黒木耳を加える。タレをかけながら照りが出るまで煮詰める。


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