和漢のいろは Wakan no iroha
陰と陽の調和が生むリラックス
皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。
新年度となり、入学や転勤、異動などで環境が変わる季節。不安や緊張を感じる方も多いのではないでしょうか。“だるい”“眠れない”などの不調は自律神経の乱れが原因となっています。
自律神経のバランスが大切
自分の意志とは関係なく呼吸や心拍、消化など生命を維持するための働きをしているもの。それが自律神経です。自律神経が正常に働くためにはどうすればよいでしょうか。活動的な時に働く“交感神経”とリラックスした時に働く“副交感神経”の2つの働きがバランスよく切り替わることが大切です。しかし、過度のストレスを受けたり生活習慣が乱れることがあります。そのとき、体を守ろうとして交感神経が興奮し、緊張状態が続きます。そして体がリラックスできなくなり、頭痛や不眠などの症状が出るのです。
陰と陽との調和
漢方医学では、交感神経が“陽”、副交感神経が“陰”の働きをします。陰と陽が調和している状態を正気(せいき)と言います。そして、正気が滞りなく循環している状態が健康とされています。
春は、自律神経系と関わりの深い“肝”の働きが活発になります。肝は”木”の性質にたとえられ、上下にのびのびと伸びゆくもの、発散しようとする性質があるため、“気(陽の気)”が上昇し、“血(陰の液)”が巡るようになります。しかしストレスを受けると、気の上昇が不足して滞るため、憂うつな気分になります。反対に気の上昇が激しすぎると、血も一緒に上昇し、頭に血が上り、頭痛や怒りっぽい、イライラといった症状が引き起こされます。こうして自律神経の不調が現れます。
アキョウ、ロクキョウで肝の養生を
アキョウ、ロクキョウは、陰を滋し血を補い、肝の経絡(けいらく)に入り、肝の機能を高めます。陰を補うことにより交感神経(陽)の働きを穏やかにし、興奮状態からリラックス状態に切り替わるため、寝付きが良くなります。また、アキョウ、ロクキョウには“肝気を養う”作用があり、気の流れと巡りを良くします。血を動かす“気(陽の気)”が整うことにより、”血(陰の液)”もスムーズに流れ、陰陽のバランスが保たれて、憂うつ感も軽減されます。
リラックスが肝心
また、アキョウ、ロクキョウにはGABAが含まれていることが分かっています。睡眠やリラックスを促すサプリにはGABAがよく配合されています。ご存知の方も多いかもしれませんね。化学的な裏付けの一つと言えるでしょう。
期待と希望に満ちた季節を楽しく過ごすために、アキョウ、ロクキョウで自律神経のトラブルを防ぎましょう。
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