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和漢のいろは Wakan no iroha

補剤で腰痛対策

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。お客様から腰痛対策を知りたいとのご要望がありました。前回の補剤の話の続きです。

補剤と免疫

NHKの番組では、補剤が免疫を左右しアンチエイジングにも良いと紹介されました。アンチエイジングといえば、見た目の若さだけではなく身体機能の若さも含まれます。このことから腰痛の改善には補剤が大いに役立ちます。

一般的な腰痛の原因

西洋医学的に腰痛の原因はぎっくり腰、腰椎椎間板ヘルニアなどの器質的な病気によるもの。また、泌尿器、消化器、婦人科などの病気によるものも。しかし加齢につれ、これらの病気がないのに腰が痛いケースがでてきます。西洋医学では解釈できずに仕方なく湿布薬で緩和する場合もあります。

東洋医学における腰痛の原因

それでは、東洋医学ではどうでしょうか。タイプ別にみていきます。

●寒湿タイプ

腰部は冷たく感じ、ホッカイロで温めると痛みが和らぐ等の症状。

●湿熱タイプ

腰部は熱く感じ、足が無力で、小便の量が少なく赤っぽい等の症状。

●瘀血タイプ

腰部に針で刺すような痛みがある。固定箇所が痛く、押すと痛みがひどくなる等の症状。

●腎陽虚タイプ

腰部は冷たく感じる。温かくしたり、押したりすると痛みが和らぐ。冷えに弱く寒がりで疲れやすい。下痢っぽく特に朝の下痢が目立つ。腎陽虚タイプの男女共、不妊症のリスクが高い。

●腎陰虚タイプ

腰痛以外にイライラ、のぼせ、不眠の悩みもある。寝汗をかきやすい。

補剤として優れたアキョウ、ロクキョウ

腎陽虚および腎陰虚タイプは加齢と関係しますが、若い方でも見られます。また、陰陽両虚のタイプもあります。腎虚(陰陽とも)は、腰痛、耳鳴り、抜け毛、白髪。肥満、むくみ、不妊。頻尿、関節痛、痴呆症などと深く関係しています。腰痛が腎虚の場合は補剤で改善する必要があります。逆に「生命力の源」である腎が充実していれば健康長寿につながります。

補剤としての記述

補剤であるアキョウ、ロクキョウが腰痛に効果があること。これは古い漢方本に記載されています。アキョウは「腰痛を治し、力を強め筋を伸ばす(本草綱目拾遺)」。ロクキョウは「傷中労絶や腰痛を治す(神農本草経)」とあります。中国では「腎虚腰痛に用いる」と効能効果が承認されています。

また「鹿角霜」は「5種の腰痛に効く(太平聖恵方)」との記載が大変興味深く、今後詳しく紹介したいです。


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