和漢のいろは Wakan no iroha
梅雨の除湿に「ひよこ豆とはと麦のスープ」
梅雨の除湿に「ひよこ豆とはと麦のスープ」
こんにちは、漢方薬膳アドバイザーの杏仁美友です。今回はひよこ豆とはと麦を使った薬膳です。
梅雨に食べるべきは?
梅雨時は高温多湿になるので、ムシムシ&ジメジメして不快指数が上がりますよね。だからついつい冷たいビールや刺身に手が伸びる…という方も多いと思います。でも、薬膳的にはアウト!ということで、今回は梅雨にオススメの薬膳料理をご紹介します。
梅雨時の臓器はどうなってる?
薬膳では、梅雨に対応する臓器は「脾」という消化機能に当たり、胃腸に負荷がかかります。しかも「脾は湿を嫌う」ので、体内に余分な水分がたまっていると脾の働きが低下。下痢、胃もたれ、むくみなどの胃腸障害が起こりやすくなるのです。ビールや刺身は体を冷やし、余分な水分を生むので、梅雨時は食べすぎないようにしましょうね。
梅雨の湿気対策
こんなときにオススメなのが、胃腸の機能を調え、余分な水分を出す豆類、イモ類、はと麦です。とくにこの時期に旬を迎えるインゲン豆、そら豆、枝豆などは栄養価も高いです。梅雨の湿気対策にはもってこいの食材といえます。今回は乾燥のひよこ豆を使いました。戻して茹でると風味も増すうえに、食材の効能を汁ごと頂けるメリットもあります。昆布茶がない場合は、コンソメや和風だしでも美味しいですよ。
◆「ひよこ豆とはと麦のスープ」の材料(2人分)
● 乾燥ひよこ豆…40g ● 乾燥はと麦…20g
●じゃがいも…1個 ●玉ねぎ…1/2個 ●にんじん…40g
●にんにく…1片 ●昆布茶…小さじ1
●オリーブオイル…適宜 ●塩・コショウ…適宜
●パセリ…少々
◆「ひよこ豆とはと麦のスープ」の作り方
1.ひよこ豆とはと麦は洗ってボールに入れ、たっぷりの水に半日~一晩漬けておく。
2.じゃがいも、玉ねぎ、にんじんは1cmの角切りにし、にんにくはみじん切りにする。
3.鍋にオリーブオイルを入れて2のにんにくを炒め、香りが立ったら2のじゃがいも、玉ねぎ、にんじんを加えてさらに炒める。
4.水けを切った1のひよこ豆とはと麦、昆布茶、水3カップを鍋に 入れ、沸騰したら40~50分煮込む。塩・コショウで味を調え、器
に盛ったらみじん切りにしたパセリを散らす。
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