和漢のいろは Wakan no iroha
長時間座っていると肌がたるむ? !
長時間座っていると肌がたるむ? !
こんにちは、漢方薬膳アドバイザーの杏仁美友です。今日は五労についてお話します。
五労とは
我が社はテレワークを導入しています。そのためもあり、例にもれず私も運動不足になっているひとり。なので、ビルの5階にある事務所へ行く際には階段を使ったり、毎日テレビ体操をしたりしています。しかし自宅だとやはり座りっぱなしが多い。で、ふと「五労」のことを思いだしました。五労とは、現存する最古の医学書である『黄帝内経』に書かれているものです。過度な行動が及ぼす5つのトラブルと関連する臓器を示しています。
長時間歩きっぱなし
久しく歩くと筋(肝)を傷める
長時間歩きっぱなしだと、筋を傷めたり、足がつったりします。筋に関連のある臓器は肝です。歩きすぎた時は肝に栄養を与える必要があります。筋を滋養するレバーやクコの実、そして以臓補臓(=弱った部位を食べて補強する)の原理で牛筋などを食べるといいです。
長時間見ている
久しく視ると血(心)を傷める
ゲームや読書、情報検索などでスマートフォンを朝から晩まで見ている方も多いと思います。視力は私たちのカラダを構成している血によって養われます。血を蓄えている肝だけでなく、心にも影響が出るといいます。ここでいう心とは、精神のこと。精神的にダメージを受けます。落ち込んだり不眠になりやすいので、時より目を閉じて休みましょう。
長時間座っている
久しく座ると肉(脾)を傷める
運動をしないでずっと座ったままだと、消化機能が働きません。そうすると食べ物を消化吸収する力も弱まります。そして筋肉が衰えたり、皮下脂肪が落ちて肌にたるみが出たりします。また、何か考え事があってカラダを動かさない場合も、脾を弱らせます。
長時間寝ている
久しく臥すと気(肺)を傷める
横になって寝てばかりいると気がめぐりません。そのうえ寝ているときは呼吸が浅くなり、気を十分に取り込めません。そのため気力がなくなったり、気が塞がれてうつっぽくなったりします。深呼吸や有酸素運動などで、気を取り入れる工夫を。
長時間立っている
久しく立つと骨(腎)を傷める
長い間立ち続けていると、骨格や関節に負担がかかります。これらに関連の深い臓器は腎です。腎の機能が衰えると足腰が弱くなったり、冷えたり、腰痛の原因にもなります。立ち仕事の方は、座る時間を意識して作ってみましょう。
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