menu close

和漢のいろは Wakan no iroha

元気をつけて温める「カボチャのチェー」

こんにちは、漢方薬膳アドバイザーの杏仁美友です。娘が高校生の時、ベトナム研修旅行に行ったときのことです。食べ物がとてもおいしかったそうで、機会があればまた行ってみたいとのこと。さすが食いしん坊なのはわたし譲りです。ベトナムは中国やフランスに侵略された歴史があります。ですからフォーのようなヌードルも。また、バインミーと呼ばれるフランスパンに挟んだサンドウィッチなどもあります。他にも有名なお料理はいろいろあります。今回はその中でも代表的なデザートの「チェー」をご紹介しようと思います。

元気をチャージできるチェー

チェーとは、豆やタピオカ、フルーツなどが入っているぜんざいのようなスイーツを指します。暑い地域でよく食べられるものです。今回は冬にぴったりのからだを温める食材をピックアップ。冬オススメのチェーを作ってみました。材料を合わせて煮込むだけなので、とてもカンタンです。ぜひお試しくださいね。

【カボチャ】

甘味/温性/脾・胃に関連。
お腹を温め、元気をつける。疲れているときにオススメ。喘息を止める作用もある。

【ココナッツ】

甘味/温性/心・脾に関連。
口の渇きを癒やし、カラダに必要な水分を補う。気を補い、消化機能を整える。ちなみに、ココナッツミルクはココナッツの白い実の部分である固形の胚乳を加工したものです。一世を風靡したココナッツオイルは、そのなかのオイル分だけを抽出したものとなります。

タイプによって選択

鼻水でも、黄色くて濃い、ネバネバとしたものが出る。鼻づまりがひどかったり、発熱やのどの痛み、目のかゆみがある。このように熱感症状が強い方もいます。この場合、同じように発汗作用はあっても、体にこもった熱を冷ますような食材を選びます。ミント、菊花、ゴボウ、葛、蒲公英(タンポポの全草)、金銀花などがいいでしょう。
金銀花

「カボチャのチェー」の材料 1杯分

●カボチャ…150g(正味)●ココナッツミルク…1/2
カップ ●砂糖…大さじ3 ●塩…少々 ●水…2カップ

「カボチャのチェー」の作り方

1.カボチャは種を取り除く。ところどころ皮をむき、一口大に切る。
2.鍋にカボチャ、砂糖、水を加え、柔らかくなるまで煮込む。
3.ココナッツミルクを足し、塩を加えて味を調える。
4.器に移し、分量外のココナッツミルク(大さじ2くらい)をかける。

「カボチャのチェー」のポイント

●ゆでた白玉を加えても美味しいです。
●ココナッツミルクが余ったら、密閉袋に入れて冷凍しておくと便利です。なお、ココナッツミルクは分離していることが多いです。使う前に缶ごとシェイクしておくとよいでしょう。


こちらもよく見られています

食べるだけが薬膳じゃない 君臣佐使のルールとは? 食べ物の色選びで白髪改善!今すぐできる体質別チェック