和漢のいろは Wakan no iroha

目の不調
目の不調
皆様、こんにちは。和漢SINCAスタッフです。今回は和漢で見る「目の不調」の原因と対策について、解説します。
目、使いすぎていませんか
現代生活で一番酷使している器官は「目」ではないでしょうか?目は常に膨大な量の情報を処理し私たちの生活を支えてくれています。ですが特にスマートデバイスが発達してからついつい移動中やちょっとしたスキマ時間にも目を休めず情報を追ってしまいます。
「肝は目に竅(あな)を開く」。これは五臓の「肝」が、感覚器官の目と非常に深い関係であることをあらわす言葉です。
目と関係が深い肝
そして五臓の肝は、
①血を蓄えて、他の臓や器官へ分配する。
②気を全身にめぐらせて、情緒を安定させる。
この2点が主な働きです。
そして肝の健康をたもつ二大要素は
・血の質と量が充足していてめぐりも滞っていないこと。
・ストレスなどで自律神経が乱れたりせずにのびのびと情緒が安定していること。
肝と関係の深い目の健康にとってもこの2点が大切です。
目の不調とは
では、身近な目の不調とはどんなことでしょう。
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★疲れ目・かすみ目
★目の痛み
★目の充血
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それ以外にも、視力低下や白内障など目のお悩みはさまざまですよね。特に多くの人が経験しているだろう疲れ目やかすみ目は、肝の働きの血の充足状態がポイント。肝で貯蔵されている血が不足してくると目の機能を支えることができなくなります。そして視界がかすんだり、目が疲れやすくなってしまいます。目の痛みも血の不足、または血の巡りの悪化が関係している場合があり、血を補ってしっかりとめぐらせるケアが必要です。
無理は目に出る
目の充血は、もちろん目自体に原因がある場合もありますが、自律神経に負荷がかかり『気の巡り』が悪くなっている可能性も。目の炎症=肝のヒートアップ状態ですこし無理してしまっていて、ストレスなどの負担が目に表れているのかも。覚えのある方はこれから紹介する
食材を取り入れて、目の元気を取り戻して行きましょう。
【枸杞(ゴジベリー)】
甘味があって食べやすい枸杞の実。最近ではスーパーフードと呼ばれるようになりましたが、中国では古くから「不老長寿の薬」と言われていました。ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCや目にいいゼアキサンチンなど豊富な栄養が含まれています。肝や腎に働きかけ、特に
目に特化した食材です。そのまま食べてもいいですしお粥に入れたりお茶にブレンドして柔らかくなった実はそのまま召し上がってください。
【菊の花】
観賞用のイメージが強いですが、炎症をとる力があります。目に充血が起きやすい方には特におススメです。お茶としても購入できて、苦味があります。この苦味が気のめぐりを助けて顔や頭、目など上部に上がった熱を冷まします。苦くて飲みづらい、という方は、同じく目にいい焙じた「決明子/ハブ茶」にブレンドすると飲みやすくなりますよ。
目の不調をいたわって
目は毎日いろいろな刺激にさらされているだけでなく、ストレスなど自律神経の影響も受けています。不調が起きやすいのも納得ですね。
枸杞、菊の花、ハブ茶はどれも肝に良い食材なので目に不調があった時は目自体の負担を減らす+肝へのケアも意識してみてくださいね。
監修:Dr.Tei Ken
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