和漢のいろは Wakan no iroha

消化を促し、乾燥を防ぐ「ひらひら大根の豆乳鍋」
消化を促し、乾燥を防ぐ「ひらひら大根の豆乳鍋」
こんにちは、漢方薬膳アドバイザーの杏仁美友です。今日は薬膳鍋をご紹介します。
消化に良い大根は養生三宝のひとつ
冬に甘さが増し、美味しくなる「大根」や「白菜」。精進料理ではこれに「豆腐」を加えた3つを「養生三宝」といいます。昔からカラダを滋養し、健康に良いとされていました。薬膳では、どれもカラダを冷やす食材です。ですが加熱したり温熱性のものと一緒に摂取すると、寒い冬も楽しめます。まずはそれぞれの薬効をご紹介しましょう。
消化を促進する大根
消化を促進し、痰をとる。気の流れを整え、胃腸の機能を整えます。ストレスなどから起こる胃痛にもオススメ。消化酵素の「ジアスターゼ」が豊富で、食べすぎにはしぼり汁を飲むとよいとされる。
清熱の白菜
カラダの熱やイライラを鎮める。胃腸の働きを整え、整腸や利尿作用がある。だから便や尿が出にくいときに用いることができる。95%以上が水分。のどの渇きをとり、胃にたまった熱を冷ます。二日酔いにも適している。
消化が良い豆腐
カラダに必要な水分を増やし、カラダを潤す。余分な熱を冷まし、毒素を分解する作用がある。「カルシウム」や「たんぱく質」が多く含まれる。大豆より消化が良いので、栄養分をしっかり吸収できるのも利点。
消化機能を整える冬の乾燥対策鍋
この中から今回は「大根」をピックアップ。胃腸の働きを整え目に栄養を与える「にんじん」。カラダに必要なうるおいを補う「豚肉」や「豆乳」を入れます。消化機能を整えて冬の乾燥対策にぴったりの鍋を作ってみました。大根やにんじんはピーラーで薄く剥きます。加熱時間も短縮できます。お好みで、おろし生姜や白すりごまを入れても美味しいですよ。
「ひらひら大根の豆乳鍋」の材料(2人分)
●大根…4分の1本 ●にんじん…3分の1本 ●水菜…1束
●豚もも肉(薄切り)…200g ●無調整豆乳…1カップ
A●みそ…大さじ2 ●酒…おおさじ1 ●鶏がらスープの素…大さじ1/2 ● めんつゆ…大さじ1/2(お好みで)
「ひらひら大根の豆乳鍋」の作り方
1.大根、にんじんはピーラーでリボン状に切る。水菜は食べやすい大きさに切る。
2.鍋に水2カップとAをいれてよく混ぜる。
3.1と豚肉を入れて煮込み、素材に火が通ったら豆乳を入れ、煮立つ前に火を止める。
こちらもよく見られています
![]() |
![]() |
![]() |
||
食べるだけが薬膳じゃない | 君臣佐使のルールとは? | 食べ物の色選びで白髪改善!今すぐできる体質別チェック |