和漢のいろは Wakan no iroha
忘年会シーズンでも胃を元気に!
忘年会シーズンでも胃を元気に!
皆様、こんにちは。和漢SINCAスタッフです。12月も半ばを過ぎましたね。あっという間に年末に向かっていて、1年の流れの速さを感じます。この時期は何かと忙しい上にクリスマスや忘年会などのイベントでヘビーなお食事が続いたり、お酒の量も増えてしまって食生活も乱れがちに……。徐々に胃の不調を感じている方も多いのではないでしょうか?
忘年会シーズンの心得
「その人の体は、その人の食べるものでできている」と表現するくらい食生活の状態は体調や病気にも影響を及ぼします。
胃に負担がかかり続けると消化力が落ちて体作りのためにせっかく栄養価の高い食事摂っても吸収する受け皿がないので、効果半減……。今日は、年末だからこそ胃を労わって元気に、守ろうというお話です。
忘年会の次の朝チェック
飲み会の翌日、吐き気を感じてもたれた胃をさすりながら起きていませんか。鏡の前にたって舌をベーッと出してみてください。普段から舌を見る習慣の方はそこまで多くないかもしれませんね。ちょっとむくんで腫れぼったくおそらく苔がいつもよりべったりはり付いて色も黄色っぽくありませんか?これは、体に湿が滞り熱化している証拠です。これでは、昨日の楽しかった時間が台無しに……。さらに、口の中に苦味を感じる時などはお酒や脂っこい食事で負担のかかった「肝」や「胆」の臓にも熱が停滞してるかも!
漢方を活用
このような時は漢方では、熱を冷まし炎症をしずめて余分な湿気を排出してくれる「黄連解毒湯」などを使います。
忘年会の後の辛い二日酔い
二日酔いで辛い……。でもすぐできることがないという方に「手三里」というツボの指圧をおすすめします。肘を曲げた時に腕の外側にできるシワから、手首に向かって指3本離れた位置にあるツボです。熱をさばくツボで、「痛いけど気持ちいい」くらいの強さで押してみましょう!腕のツボなので、簡単に押せるところもおすすめポイント!暴飲暴食での肌荒れにも◎
忘年会シーズンの心得
12月、あなたの胃は頑張りすぎに……。ちゃんと休ませて労わりましょう。
まずは、なるべく
✖辛いもの
✖熱すぎ、冷たすぎ
✖脂っこいもの
を控えましょう!
※消化酵素が元気に働く温度は体温ちょい上の37℃!これより熱すぎても、冷たすぎてもダメ。消化酵素は元気に働けず、消化不良によるもたれやムカつきの原因に……。
タンパク質、摂れてますか?
元気のためにお肉を!魚を!と言いたいですが。揚げたもの、こんがり焼いたものではなく蒸したもの、煮たものがGood!逆に「お肉食べられない・すぐもたれる」という方はタンパク質不足の悪循環に陥っている可能性も。なぜなら、消化酵素はタンパク質からできているから。日頃からタンパク質をしっかり摂れている方とそうじゃない方。タンパク質から合成される消化酵素の働き=消化力にも差が出てきてしまいます。まずは消化に負担をかけすぎないこと。卵や蒸し鶏、油の少ない赤身肉を低温調理で食べて、少しずつ量を増やすことが大事です。
忘年会の日以外の食事
年末年始は日頃から特に消化に負担をかけない、を心がけましょう。胃が弱っている時は、ごはんも玄米より白米やお粥を。パンやパスタではなく、油を含まないうどんへの切り替えも大事です。納豆などの発酵食品もGood。自然の消化剤である大根をおろして食事に取り入れるのもよいです。タンパク質の消化剤として漢方でも使われる「山査子」も、この時期の胃の不調には活躍してくれるはずです。
監修:Dr.Tei Ken
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