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和漢のいろは Wakan no iroha

心を落ち着かせる「あさりのクラムチャウダー」

こんにちは、漢方薬膳アドバイザーの杏仁美友です。
ようやく涼しくなりました。今年の夏はいががおすごしでしたか。私も多くの予定を駆け抜けました。

イライラや不眠、心火を鎮めて

個人的にはイベント満載でドキドキした私の夏。中医学では夏に機能が弱まりやすい臓器が「心」なのです。ここでいう心は血液の流れだけではないです。意識や睡眠などの精神的な活動も担っているとされます。なおこの心の機能が亢進すると、火の性質にたとえて「心火」と呼ぶことがあります。イライラする、なんだか落ち着かない。ほてって眠れない、口内炎ができる。そして尿の色が濃いなどの症状が出やすくなります。

心火のさまし方

このような場合、薬膳では小麦、牛乳、ユリ根。そしてイカ、クコの実、阿膠などで心火を鎮めたりします。なお精神安定にはアサリ、牡蠣、蓮の実。竜眼肉、ジャスミン、緑茶などもオススメです。ということで今回は、心火をさまし精神を落ち着かせる食材などでスープを作ってみました。ちなみにセロリは余分な熱を冷ましてイライラにもよいです。じゃがいもは胃腸の機能を整えてくれます。

◆「あさりのクラムチャウダー」の材料 2~3人分

●アサリの水煮…60g ●アサリの汁…大さじ2
●じゃがいも…1個 ●玉ネギ…1/4個
●セロリとセロリの葉…1/2本
●小麦粉、バター、白ワイン…各大さじ1
●牛乳…1カップ ●コンソメキューブ…1/2個
●塩コショウ…各少々

◆「あさりのクラムチャウダー」」の作り方

1.ジャガイモは1センチ角に切り、玉ネギ、セロリは荒いみじん切りにする。セロリの葉はみじん切りにする。
2.鍋にバターをいれ、ジャガイモ、玉ネギ、セロリを炒める。
3.小麦粉を足し、からまったらアサリのむき身と汁、水1カップ、白ワイン、コンソメを加えて煮込む。
4.具が柔らかくなったら牛乳を足し、塩コショウで味を調える。セロリの葉を添える。

心火は夏でなくても起こります。気になる症状があればいつでもチャレンジしてみてください。


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