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和漢のいろは Wakan no iroha

「阿膠」と「鹿膠」の起源を知る

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。ここで改めて、阿膠と鹿膠について知識を深めていただきたいと思います。弊社は2007年に国内初の阿膠のサプリを売り出しました。以来、唯一の専門会社として、16年以上普及につとめてきました。そしてついに、国産鹿膠が作れるようになりました。阿膠と鹿膠はどう違うの?と疑問に思う方がいると思うので、説明します。
五十二病方

薬用ニカワの記載は、中国前漢(紀元前206年~紀元8年)時代の医学書「五十二病方」にありました。この時期では阿膠の概念はありません。薬用ニカワは「膠」と称され、その中に「鹿膠」がありました。後漢(25年~220年)時代の薬学書「神農本草経」には「阿膠」と「鹿膠」の記載があります。それぞれ「薬」として、2500年以上の使用歴があったと推測できます。「神農本草経」の記載では、薬効はほぼ同じです。でも阿膠の「久服軽身益気」に対して、鹿膠は「久服軽身延年」。どうも健康長寿の効果には、鹿膠が格上にも思えます。
鹿膠

阿膠原料の変遷

始皇帝の秦時代、使う原料の動物由来で膠の名前が付けられていました。
「鹿膠青白、馬膠赤白、牛膠火赤、鼠膠黒、魚膠餌、犀膠黄」(「周礼・考工記」)
※ここでの膠は、食用に限らず、粘着剤として使うものもある。

阿膠が脚光を

曹操、孔明、関羽が生きる三国前後の時代。阿膠は「煮牛皮作之(牛の皮を煮込んで作る)「名医別録」との記載がありました。その後、唐時代、宋時代。牛皮由来の阿膠と、ロバ由来の阿膠と天下二分になります。ロバ皮由来の阿膠は、やや上位になるのです。その原因が唐の薬学書「本草拾遺」に記されています。「およそ膠はすべて、風を療し、下痢を止め、虚を補うことができる。なかでもロバの皮の膠は、風を治すのに一番よい」。
本草綱目

本草綱目に記載

歴史が流れ明の時代。生薬史上最も有名な薬学書「本草綱目」の著者、李時珍のことば。「大体、古方は牛皮を多く用い、後世になってからはロバ皮を貴んでいる」とあります。「本草綱目」は初めてロバ皮由来を「阿膠」とし、牛皮由来を「黄明膠」と分けました。以来、現代までこの分類方法を維持してきたのです。


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