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和漢のいろは Wakan no iroha

嫌われモノの脂と髪の関係

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。今回は、脂についてのお話です。

髪のぱさつき

『働く女性の「髪と頭皮」に関する意識調査』※によると、髪や頭皮に関する悩みの1位は白髪です。そして次点が「髪がぱさつく」。ぱさつきに悩む人は意外にも多いのです。髪がぱさつく原因は、加齢やホルモン分泌など体の内側の問題です。加えて、パーマやカラーリング、紫外線、ドライヤーなど外側からの問題によるものです。根本的な原因は乾燥です。外側から潤すことも重要ですが、内側からの潤いが何よりも決め手となります。

髪の毛のうるおい補給

髪の毛の潤いに役立つ漢方素材として身近なものに豚脂(ラード)があります。実は豚脂も立派な生薬で「猪脂膏」と言います。猪脂膏は髪の潤いに良いと、歴代の漢方書に記されています。「乾燥を潤す」、「皮膚を悦ばす効能」があります。また、「毛悴色夭」(髪の毛がやつれ、ツヤがなく色艶が枯れる)に良いと認められています。

髪の毛に良い脂

中国では、ラード(猪脂膏)を食べれば髪の毛が滑らかになると言われます。これは、有名な漢方医も推奨しています。猪脂膏は髪の毛だけでなく、お肌にも良いのです。皮膚のひび割れやあかぎれにも最適です。

動物性の脂でうるおう

加齢と共に減少する皮脂を補う動物性の脂。これらは他の生薬の力を増す効果もあります。例えば、アキョウは猪脂膏に一晩浸してから使用する生薬の加工方法があります。アキョウは、体の内外を潤す潤燥作 用に優れています。そのため、髪のぱさつきを予防します。さらに、薬科大学との研究。アキョウは皮脂を産生し、皮膚の水分保持に重要な役割をする傾向が確認されています。髪は皮膚が変化してできたもの。ですので、肌の潤いだけでなく、髪の潤いもサポートできると言えます。

脂は美髪に必要

脂は目の敵にされがちですが、美髪のモトでもあります。食事で一切摂らないのはNG。シャンプーの時に必要な油分までゴシゴシ落とすのも控えましょう。使用する際はバランスと適量が大切です。上手に脂とアキョウを活用しつつ、ツヤツヤヘアを目指していきましょう。

※出典:長瀬産業株式会社/株式会社ナガセ ビューティケア
(2011年1月)


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