和漢のいろは Wakan no iroha

和漢コラーゲンって何?
和漢コラーゲンって何?
~ちょっとマニアックだけど、実はすごい「阿膠(アキョウ)」と「鹿膠(ロクキョウ)」のお話~
こんにちは!和漢SINCAスタッフのまいです。
今日はちょっぴりマニアックなテーマですが…
「和漢コラーゲン」って聞いたことありますか?
実は昔、私たちも商品紹介のときに「和漢コラーゲン」という言葉をよく使っていました。でも最近ではあまり使わなくなったんです。理由はというと…「アキョウ」と「ロクキョウ」という本来の名前を、ちゃんと皆さんに知っていただきたいから。
「和漢コラーゲン=アキョウとロクキョウ」と覚えてもらえると嬉しいです!
そもそもアキョウとロクキョウって何?
私たちが阿膠(アキョウ)と鹿膠(ロクキョウ)を「和漢コラーゲン」と呼ぶのは阿膠は「ロバ」由来、鹿膠は「鹿」由来の素材ですが皆さんが良く知るコラーゲンというだけなく、それ以上の魅力が詰まった素材だから。
なんと中国では、2500年以上も前から薬として使われており、現代においても様々な美容や健康のお悩みに活躍する貴重な力を持っているので、「和漢コラーゲン」と名付けました。
ちなみに当店は2007年に日本で初めて「アキョウを使用したサプリメント」を製造販売しました!
ちょっと自慢です(笑)
そしてついに…!2017年に「国産のロクキョウ」も開発することができました!
これは本当に嬉しかったです。
アキョウとロクキョウの違いって?
これはお客様からもよく聞かれます。
神農本草経(25年~220年時代の薬学書)には、こんなふうに書かれていました。
アキョウ:「長く飲むと体が軽くなって、元気が出る(久服軽身益気)」
ロクキョウ:「長く飲むと体が軽くなって、長生きできる(久服軽身延年)」
どちらもすごいんですが、健康長寿に効果がある鹿膠の方がちょっと上かも?なんて言われたりもしますが、それぞれに良さもあり、その魅力の違いに合わせたサプリメント作りをしています。
最古の記録は、紀元前の中国にさかのぼります。
当時は「膠(にかわ)」と呼ばれていて、鹿や牛、ロバなど、いろんな動物から作られていたんです。「鹿膠青白、馬膠赤白、牛膠火赤、鼠膠黒、魚膠餌、犀膠黄」(「周礼・考工記」)
※ここでの膠は、食用に限らず、粘着剤として使うものもある。
やがて、三国志の時代になると「アキョウ」が登場。最初は牛の皮から作っていましたが、唐や宋の時代になると「ロバの皮のほうが効くぞ!」という説が広まり、ロバ由来が主流に。
明の時代になると、有名な薬学書『本草綱目』に「アキョウはロバの皮だよ」としっかり書かれるようになったんです。
…こうして見ると、本当に長~い歴史がありますね!
最後に
ちょっとマニアックな話になってしまいましたが(笑)
「コラーゲン」って、いまや美容にも健康にも定番のキーワードですが、こんなふうに東洋の知恵と歴史がぎゅっと詰まった素材もあるんだよ、ってことを知ってもらえたら嬉しいです。
私たちスタッフも日々勉強中ですが、和漢素材の奥深さに触れるたびに、「もっとたくさんの方に知ってほしい!」という気持ちがどんどん大きくなります。
私たちは、こうした伝統素材を現代のライフスタイルに合った形でお届けできるよう、日々取り組んでいます。
「体にいいものを、きちんと知って選びたい」
そんな方にこそ、アキョウやロクキョウの魅力を知っていただけたら嬉しいです!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました♪
次回予告:「阿膠(アキョウ)」から「鹿膠(ロクキョウ)」へ
次回は、
◇ 国産ロクキョウがついに誕生!現場の裏話も…
◇ 原材料の“どの部位”を使うかで、何が変わる?
◇ そして、ロクキョウのこれからは——?
などを、スタッフ目線でお届けします!
どうぞお楽しみに♪
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