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和漢のいろは Wakan no iroha

こんにちは。和漢SINCA専属薬学博士のTeiです。前回、鹿は全身が宝だというお話をさせていただきましたが、その中で出てきました「エゾシカは、ロクキョウをつくるのに適している」という理由につきまして、今回はお話させていただきます。

なぜ北海道のエゾシカが最適なのか
エゾシカは、中国の「梅花鹿」と同じ遺伝子を持つ鹿です。中国では、薬用鹿は、梅花鹿、馬鹿(アカシカ)の二種類しか認めていません。薬効については梅花鹿(エゾシカ)が馬鹿(アカシカ)より優れているのは広く認知されており、値段も、例えばロクジョウ(袋角)の場合は、梅花鹿は馬鹿のなんと4倍から5倍です。しかも、汚染のない恵みの大地、北海道で育ったエゾシカは、まさに最強の素材と言っても過言ではありません。

鹿被害
未利用資源を利活用
そんな貴重な素材であるエゾシカですが、近年、害獣として北海道では駆除の対象となっているのが現状です。私が生薬素材を製造する工場を作った日高地方は、サラブレッドの地として有名です。ところが、サラブレッド用の牧草は増えすぎてしまったエゾシカに食い荒らされ、その鋭い角で馬が傷付けられてしまうことも。大きな体を持つエゾシカは食欲旺盛で、畑の作物や植林の木の芽や樹皮を食い荒らすため農林業の被害が39億円(平成28年度)と拡大しています。自動車や列車とエゾシカの衝突事故も増えている状況です。北海道森林管理局では囲いワナ設置などのエゾシカ森林被害対策を実施、頼みのハンターも数が減少し捕獲目標に達していません。

そんな現状をなんとかしたい!命あるものをきちんと活かしたい、という強い思いで、私はこのプロジェクトを立ち上げました。貴重な和漢素材を作ることが社会貢献にもつながると確信しています。