和漢のいろは Wakan no iroha

春先の不調に、甘いもの
春先の不調に、甘いもの
皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。3月とはいえ、まだ寒い日が続きます。そんな時はやはり甘いものがおすすめです。
甘いものは寒い季節の養生法
「和漢のいろは」では、お客様の健康維持に有益な和漢の知恵を伝え、少しでもお役に立てればと願っています。日本では1月後半から2月上旬が一番寒い時期。大寒は二十四節気の最後であり、立春は二十四節気の第1で、冬の終わりの目安ですが、最も寒さを感じます。そして3月の養生法と言えば、甘味を摂ること。冷え性の緩和にも、春先の不調の予防にも効果的です。
辛いものより甘いもの
冷え性には、唐辛子や生姜など、辛いものに効果があると思っていませんか?見事に間違っています。現代医学の脾臓とは違います。漢方からみると、「脾」は、運化をつかさどり、統血し、四肢、肌肉をつかさどるもの。食事を消化吸収し、気血水を作り出す臓腑です。つまり、摂取した飲食物をいかに消化吸収する。そして体に必要なエネルギー=気・血・津液(体内の水分のこと)にするかどうか。これは、脾がカギを握っています。よだれがよく垂れるとか、目のクマが腫れるのも、脾の機能が弱いサインです。
甘いものをとるのが近道
脾の機能を強めるには陰陽、寒熱などの分析も必要ですが、簡単なのは甘味を摂ることです。甘味で脾の機能を向上させ、気血水の生成や循環を正常にする。そうすれば、冷えは自然に緩和できます。むろん手足の冷えだけではなく、お腹の冷えにも。女性に特にお勧めです。
甘いもので春の不調を予防
春先の不調には様々な症状があります。自然界なら、乾燥、春の嵐、火災など。人間も体内が乾燥し、イライラして怒りやすくなります。この場合、肝に「潤い」が特に必要で、その潤いは「血」の働きです。前述のように甘味は脾の機能を高め、気血水の生成に役立ち、肝が潤って、春先の不調を予防できます。適度に甘いものを摂り、元気にお過ごしください。
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