和漢のいろは Wakan no iroha

騙されないで!和漢サプリの正しい見分け方〈1〉
騙されないで!和漢サプリの正しい見分け方〈1〉
皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。先日、某会社のあるサプリを見かけました。職業病ですぐ原材料を確認し、啞然としました。原材料名の欄に「漢方」を謳っている会社にはふさわしくない数々のインチキがあったのです。知らずに購入するお客様があまりにも気の毒です。そこで今回は、「亀鹿」という伝統のある漢方製剤を例にして、和漢サプリの見分け方を3回シリーズで伝授したいと思います。
和漢サプリの元は、伝統の名処方「亀鹿二仙膏」
約1390~1406年。現存の方剤専門書として最大級の「普済方」が、明の永楽帝によって編纂されました。同書には、明の皇帝の滋養強壮、健康と不老長寿のために御医(侍医)が考案した「亀鹿二仙膏」が初めて収録されました。また、1569年発行の医学書「医便」に「寿命を延ばし、妊娠するのには亀鹿二仙膏。この処方は、専ら男性・女性の真元虚損(根本的な虚弱)、長らく妊娠できない症状を治す。百日飲めば、妊娠でき、大変効果がある」と記載されています。約600年間絶えずに受け継がれ、現在に至ります。
和漢サプリとして日本に初登場
ちなみに、日本人は「膏(濃厚なペースト状の処方)」に馴染みがないため、2007年に弊社は「膏」を「湯」に変えました。そして「亀鹿二仙湯」の商品名で発売しました。伝統ある名処方のサプリメントとして日本初登場。以降、「アキョウ」のように様々な「亀鹿」商品が現れます。弊社は「漢方の伝道師※」の役割を果たしていると自負しています。
和漢サプリの騙されない見分け方【その1】
見分け方の1番目は、謳っている主要成分が原材料名の欄の最初に記載されているかです。「亀鹿」は名の通り、亀の甲羅から作った「亀板膠」。鹿の角から作った「鹿角膠」が筆頭成分です。この二つの成分が最初に来ないと、到底「亀鹿」とは言えません。
原材料の順番で見る
ブドウ糖やとうもろこし澱粉が原材料名の最初に記載されている製品があるのが理解できません。伝統的な漢方処方を用いていると謳っている他のサプリメントにおいても同様です。謳っている主要成分が最初になかったり、特別な製法などの合理的な理由、説明がなかったりすれば疑っていただきたいです。正しく見分ける方法は次回に続きます。
※朝日新聞デジタル「魂の中小企業」2015年1月13日掲載分にて紹介される(現在は掲載期間終了)
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