更年期と陰陽バランス

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。今日は更年期についてのお話です。

更年期は男女ともに

以前、更年期のトラブルは女性特有のものと考えられていました。近年は男性芸能人が更年期のトラブルを抱えていることを明言するなど、男性にも起こりうることが分かってきています。

更年期症状

更年期のトラブルには、のぼせや頭痛、だるさや疲れ、イライラやクヨクヨなど心身に不快な症状が現れます。これらの原因は男女ともにホルモンバランスの乱れにあります。ホルモンは、内分泌腺から分泌されます。そして血管の中に入り、血液とともに体内に行き渡ります。様々な器官と機能に影響を及ぼす物質です。

更年期の漢方的メカニズム

漢方では、万物は陰と陽に分かれるという理論があります。体に当てはめると、陽は体のエネルギー、陰は体内の物質(血液やホルモン、骨など)となります。また、“40代になると陰が半分になる”という定説があります。これによるとホルモン(陰)が減少することにより、体のバランスが崩れ、トラブルが起こると言えます。さらに、加齢により老化に関係する“腎”の機能が低下することでも体の不調が起こりやすくなると考えます。

ホルモンとアキョウ

アキョウは滋陰※作用に優れています。そのため、加齢により不足しがちな陰を補い、体内の陰陽バランスの乱れを整えます。また、アキョウは腎の経絡に入り、多種のホルモンを分泌する副腎などの腎の機能を高めます。腎は生命力や生殖系の機能を司ります。女性ホルモンや男性ホルモンを分泌して、若々しさを生み出してくれます。

更年期の味方

腎の機能が高まることにより、下り坂のカーブを緩やかにします。さらに、アキョウは血を増やし血のめぐりを良くします。ホルモンが血液にのって体の各器官にスムーズに行き渡るようになることで、体の不調を低減できると考えられます。特にアキョウは更年期女性の生理不順に効果を発揮します。アキョウはエイジングケアの強い味方なのです。

※滋陰:陰を増やしたり、補ったり、養ったりする働き

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